2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

廣松渉『青年マルクス論』/穂村弘『求愛瞳孔反射』

晴。 プール。BOOK OFF。 廣松渉『青年マルクス論』読了。エンゲルスと出会う以前の、マルクスの思想遍歴(大筋でヘーゲル、フォイエルバッハの線)を詳細に跡づけた本。著者自身が優れた哲学者であることで、水際立った腑分けぶりになっている。ちなみに、…

玄侑宗久『アブラクサスの祭』

昼から雨。 玄侑宗久『アブラクサスの祭』読了。玄侑さんの本はまったく有難い。現代における宗教家の務めを、自然体で果たしている。玄侑さんの小説はいつもテーマが深刻だが、読後感というか、読み終えたときの気分が、自分の場合ポジティヴになれるのが、…