TOHOシネマズ木曽川にて「PERFECT DAYS」(2023)を観る

未明起床。外はまだ真っ暗だが、どうやら雨のようだ。
(精神の)曙光。
 
昼。
強い雨の降る中、老父母と三人で話題の『PERFECT DAYS』(2023)を観に行ってきた。ヴィム・ヴェンダース監督。イオンモール木曽川の TOHOシネマズ木曽川にて。124分。
 まあ、わたしごときが書くことはないのであるが、感動して(まさかこの映画で)泣いたくらい、よかった。わたしは映画をほとんど観たことがないが、その管見の中で、いちばんいい映画だったほど。オカタケさんの文章で観たくなった映画なので、そちらを参考になどして頂きたい。
オカタケの「ふくらむ読書」【22】パーフェクトデイズ |春陽堂書店
 ほとんど何も起きない映画で、初老の平山(役所広司)が東京の公衆トイレの清掃の仕事をしながら、現代なのにテレビもインターネットもまったく関係がなく、寝る前に読書をしたり(本は古本屋で買う)フィルムカメラでちょっとだけ撮ったり、カセットテープで音楽を聴いたり、アナログで淡々と暮らしていく話、ってところかな。2023年の世界の、一般人(?)の人生と交わっておらず、現代からいわば「脱落」しているけれど、それでもささやかなことは起き、そう、いま思いついたが、禅の「日日是好日(にちにちこれこうにち)」を体現しているといっていい、かも知れない。平山は無口で、ほとんど喋らないが、日々上機嫌に過ごしていることがよく伝わってくる。ヴィム・ヴェンダース、最高かよ。
 家族三人で映画を観に行くなんて、よく考えたらこれが初めてかもな。帰りは雨が上がり、後ろからは落日の明かりが差し、前は青みがかった一面の冥い曇り空が、美しかった。肉屋へ寄る。
 
夜。
少女終末旅行』第4話まで観る。