岡崎武志『古本大全』

曇。
 
NML で音楽を聴く。■ハイドン弦楽四重奏曲第六十四番 Hob.III:79 で、演奏はプラジャーク・クヮルテット(NMLCD)。■モーツァルト交響曲第三十八番 K.504 で、指揮はチャールズ・マッケラススコットランド室内管弦楽団NML)。瑞々しい、音楽の躍動と愉悦にあふれたすばらしく挑戦的な演奏で、どこの天才若手指揮者だ――と思ったら、81歳のおじいさんだとは! マッケラスという人、全然聴いたことがなかったが、とんでもないな。なお、猛烈に速いテンポだが36分というのは、繰り返しをやっているということかな。2007年の録音。

 
昼から県営プール。混雑していた。
時雨れる。暖かい。肉屋へ寄る。
 
オカタケさんの『古本大全』の続き。第二章(262ページ)まで読む。実力者がどうでもいいことを書いているってのがいいな。いまは意外とそういう本はないんですよ。皆んな(わたしもだが)学がないからな。
 
夜。
岡崎武志『古本大全』(2024)読了。ちくま文庫で品切になっているオカタケさんの四冊の古本本から、セレクトして一冊にまとめたもの。上にも書いたとおりオカタケさんは実力者だが、ちっともエラそうでない。何かそれだけでいいよね。本書を読んでわたしはつい自分の過去の読書自慢をしたくなってしまったが、それこそ反オカタケ的行為である。
 オカタケさんはきっちり近代文学を読んでおられますよ。それがバックボーンになっていて、だからどうでもいいような話に奥行きが出るのだ。いまの本にも目を通しておられるからか、文章は決して古くさくない。不思議なくらい。
 こういう、本の形もいいけれど、じつは僕はオカタケさんのブログが好きなんだよね。オカタケさんの(よい意味で)雑多な興味がおもしろいし、実力者であるというのはブログでよくわかる。でも、ブログはタダなので、それではとわたしはオカタケ本を買うのである、といったら、怒られるだろうか。いや、本書もいいですよ。楽しかった。ただ、岐阜のようなところに住んでいると、古本屋はないんだよねー。いまは徒然舎くらい(それも、一回しか行ったことがない)。学生のときは京都に住んでいたので、古本者の気持ちはちょっとわかると思う。
 
 
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』(2015)第4話まで観る。人気作。なるほど、イノセントな主人公モテモテアニメか。あほくさいが、まあおもしろくないこともない。こういう主人公に CV 松岡君は合ってるな。