こともなし

曇。
 
昼からミスタードーナツ イオンモール各務原ショップ。桜もちっとドーナツ つぼみ+ブレンドコーヒー462円。桜もちっとに誘惑されたのだが、これなかなかうまいじゃないか。
 岡真理先生の『彼女の「正しい」名前とは何か』(新装版2019)を読み始める。副題「第三世界フェミニズムの思想」。フェミニズムを語っていることで本書もむずかしくはあるのだが、著者が「名づけの暴力性」に深く自覚的であるという一点からして、わたしは本書を信用せざるを得ないのである。本書は徹底的にラディカルだ。わたしに理解できた範囲のみで語るが、著者は「フェミニズム」というだけで免罪符にしない、ステレオタイプなある種の「普遍的(=西洋中心的)フェミニズム」に対してはじつに厳しく、辛辣だ。
 例えば、ホスケンの『女子割礼』。著者は「女子割礼」(女性性器手術)を非難することにおいては人後に落ちないが、ホスケンの本においては、女性性器手術を施される第三世界の女性を無力で、無意志な「かわいそうな被害者」として描き、「優れた、進歩した」西洋世界から、第三世界を文化・文明的に遅れた、いわば未開であると無意識に上から見下すという点で、そのフェミニズムが偏見に満ちていることを強く糾弾する。つまりは、第三世界の女性たちを、尊厳をもった、一個の人間であると見做すという当たり前の視点を、欠いたフェミニズムだといっているのだ。
 まことにそのとおりである。やはり著者は厳しい。たぶん、著者からすれば、わたしなどもいろいろ非難を免れまい。わたしは、すべての他者に尊厳をもって接しているか。正直いって、自信がない。世界の狭いわたしだから、知らず知らず、無知と偏見の塊であろうな、と思う。
 
イオンモール内を歩く。未来屋書店は明日からひと月、リニューアルで全面休業だそうだ。何か新書本でも、と思ったが、棚を見てただ気が滅入っただけ。
建物を出たら、雨になっていた。車まで小走りでいく。
 

 
わたしは思うんだが、男ってのはどうしようもなくバカで、下らない想像・空想をし、それを楽しむ生き物なんだってことを、いまの女性は理解した方がいいんだ。いや、かかる男を免罪しろってつもりはないけれど(いまの時代、それは許されない)。ただ、そういう理解をもって、男を糾弾し、軽蔑し、見下すとよいと思う。「男はそういうバカだ」っていう考え方自体が、ステレオタイプジェンダー観に基づいているということに、わたしは充分自覚的で、もう、非難されるしかないこともわかっている。自分は亡びるべき、古くさい昭和の人間だからね。
 さても、新しい時代に適応した、その手のバカな妄想をしないすばらしい男性が、これからのそれであるということは、あり得ると思う。時代は変わるからね。
 
夜。雨。
Daisy Holiday! 細野晴臣 安田成美さん 2024 2 25 風の谷のナウシカ(2024 Ver.)そのレコーディング秘話と・・・。 | YouTube
細野さんを二曲聴けて幸せ…。これ、CD化されるのかな?
 
放射する力を打ち込んで、対称性の高い状態を作る。