レベッカ・ソルニット『説教したがる男たち』

晴。
 
NML で音楽を聴く。■バッハの管弦楽組曲第四番 BWV1069 で、指揮はジョン・バット、ダニーデン・コンソート(NMLCD)。この曲、あんまり聴いたことがないんだな。
 
スーパー。やはり物価が上がっているのではないか。鶏肉が高くなっていてびっくりした。卵Mサイズもかつては1パック180円くらいだったのに、いまは230円もする。
 
昼。
レベッカ・ソルニットという人の『オーウェルの薔薇』という本を、新聞広告で見つけて興味を覚える。図書館に入ればいうことがないが、たぶん無理だろうし、川端康雄さんが関わっているようだから、買ってもいいかな。単行本なんて、滅多に買わなくなってしまったし。

ほお、レベッカ・ソルニットという人は全然知らなかったが(わたしは何にも知らないのである)、著名なフェミニストなのだな。オーウェルに興味をもつフェミニスト、おもしろいではないか。『説教したがる男たち』『わたしたちが沈黙させられるいくつかの問い』、書名をどこかで見かけたような気もする。おお、両方とも図書館で読めるぞ。
 
いい天気。
図書館。上で言及したレベッカ・ソルニットの『説教したがる男たち』を早速借りてくる。同じ棚にあった雨宮処凛さんも。新着では文庫本の森山大道、『弱いニーチェ』とやら、それから、阿部和重の新刊『ULTIMATE EDITION』がもう入っていたのには驚いた(読むかはわからない)。あとは、音楽本を4冊、これもどれだけ読むことか。
 
いい季節の土曜日なので、市民公園は家族連れでにぎわっていた。
 
 
レベッカ・ソルニット『説教したがる男たち』を読む。半分くらい読んだ。すばらしい本だ。エッセイ集といってもいいかも知れない。フェミニズムの本であるが、たんにそれに留まらない。フェミニズムは人生のすべてに関係しているし、人生のすべてはフェミニズムに関係している。たんにフェミニズムだけということが、あり得るのだろうか? それは貧しいし、それはニセモノだ。そして力強いが、柔軟な、静かな文体。なるほど、著者がオーウェルについての本を書いたのも、わかる気がする。よい書き手だ。すべての人間を人間として認めよ、という意味でのフェミニズム
 
ウチではオジイとオバアがいちばん働いている。カメラをもって畑をうろついているおっさん。

現代において火のエレメントは、地水火風の中で我々からもっとも縁遠いものだろう。火事とかを除いても、火のエレメントは(精神にとって)確かに危険のあるものだ。と、現代人として自然の感覚に乏しいわたしは、火のエレメントをこれ以上どう考えてよいかわからない。
 
 
図書館から借りてきた、レベッカ・ソルニット『説教したがる男たち』読了。いや、よい書き手を見つけたという感じ。しかし、男性がフェミニズムとつき合うというのは、むずかしいものだとあらためて感じる。わたしは過去にも書いたとおり、恥ずかしいことだが性に関して古くさい人間であり、完全に「進歩的な」男性であるということは決してできない。フェミニズム的にいえば、「有罪」である。例えばわたしはいまだに(もちろん女性の)グラビアなどを見るし、さらにはポルノだって見る人間だ。これだけで、ある種の女性からすれば完全に「アウト」であろう。
 わたしは自分に男性として「根源的な暴力性」(2022.5.14)があるのではないかと感じるし、それはおそらく少なからぬ男性もそうだろう。人を殺すのは多くが男性である。本書には「レイプ・カルチャー」への激しい糾弾があるが、それから DV にせよ、男性はなぜそんな恐ろしいことになってしまっているのか。例えば上間陽子さんの本を読むと、その凄惨な DV の現実の連続に、男性をやめたくなってしまうほどの恐ろしさがある。
 そして、ミソジニー女性嫌悪)。ミソジニーは差別とされているが、なぜミソジニーなんてことがこれほど普遍的に生じるのか。男性は女性を憎む。そういうものなのか。
 わたしはいまさらではあるが、男性におけるエロティシズムの発動のメカニズムを、我が事において考え続けている。きれい事では済まされない。フェミニズムもまた、これと向き合わねばならないのではなかろうか。
 
女性における「母性」と「娼婦性(=処女性)」の両極、これは(ある意味で陳腐なほど)普遍的に観察され、言説化されてきたが、ある種のフェミニズムはその両者とも、決して認めることができないのではあるまいか。
 
それにしても、かつて「性の解放」ということが言われ、それは進歩的立場だった筈だが、現在進歩的とされるフェミニズムは、「性の解放」にどういう態度を示すのか。何となく、いまでは両者は反対の方向を向いているようにも思える。
 

 
夜。
中二病でも恋がしたい!戀」第7話まで観る。ずっきゅん。ほろり。なんや2期めっちゃいいやん。
 
kiss×sis」(2010)第12話(最終話)まで観る。マヂ下らんアニメだった笑。OPがムダによかったのが何か悔しいわ。下らんのでよい子は視聴禁止。ましてやOAD版など!