岡真理『ガザに地下鉄が走る日』

雨。薄雲の向こうに陽の光が透けて見えないでもない。
よく眠った。昨日は泳いで疲れたせいかも知れない。
 
スーパー。棚から干しあみえびがなくなった。えって感じ。あみえびって、買う人が少ないんだな。
 
あるブログに「最近の日本の歌には哀愁がない」と書かれてあったが、確かにそれはそうだと思う。
 わたしは若い人たちのふつうに聴く歌をよく知らないのだが、たまにそんなのを YouTube などで聴いていると、悲鳴や絶望が込められているものが多い。それから(ヴァーチャルも含む)アイドルの歌なんかでも、閉じ込められている、そこからなんとか出ようみたいなのが背景にあるのを、感じたり。もっとも、ほんとにわたしは、知らないんだ。
 とにかくぼくたちは、閉じ込められていて、出られない。まあ、そんなクソみたいな中で、歌って踊って恋して、楽しくやれば、いいのさ。あるいは、そんなのをぶちやぶって、世界を獲ってやるぜ、みたいな。
 結局、人生ってのがシミュレーションとリスク管理から出られなくなったのだな。わたしたちに、ある意味で現在がない。そんな中で、歌に哀愁などある筈もない。
 
昼。
Bach: Brandenburg Concerto No.2 | Claudio Abbado & the Orchestra Mozart - YouTube
ああ、いいな! 終楽章、すばらしすぎて(?)、アンコールされてる。
Bach: Brandenburg Concerto No.3 | Claudio Abbado & the Orchestra Mozart - YouTube
なるほど、この曲は管楽器がなくて、弦楽合奏だけなのな。音を聴いているだけだと、そういうことに無頓着になりがちだよね。それにしてもアバドの簡素な指揮、見てよ。
 
Ichiko Aoba - covers (Bootleg, 2022) | YouTube
 
 
雨の中、ミスタードーナツ イオンモール各務原ショップ。ハニーディップブレンドコーヒー451円。3F フードコートは混んでいて、ミスドも長めの行列ができ、15分くらい待った。
 図書館から借りてきた、岡真理『ガザに地下鉄が走る日』(2018)、コーヒーを二度おかわりし、一時間半かけてようやく読了。本書はわたしの言葉を奪う、深刻な書物であり、また(わたしには)読むべき本だった。「無知は罪である」とわたしは昔から思うところがあったが、本書はそのことをひさしぶりにしたたかに思い知らしめた。
 残念ながらわたしはこれ以上何もいえないので、わたしを信用してくれる人が万が一いるなんてことがあれば、是非とも本書を読んで欲しいといいたい。
 蛇足であるが、いつかエドワード・サイードを読み返す機会があるかな、と思う。飛び抜けた秀才ども(池内恵山形浩生のことである)がサイードをバカにし、嘲弄しているが、本書を読んでみて、それでいいのだろうか、と思ったので。ほんとにサイードはクソで、そうされるべき存在なのだろうか。もう一度自分で、考えてみたい。

しかし、本書は岐阜県図書館で、閉架に置かれてあった。ないよりはマシだが、そんなことでいいのだろうか。
 それにしても、つらすぎる気分である。夜は、下らないアニメでも観て、平和ボケの現実逃避したいな。わたしはクズ野郎かも知れない。
 

 
夜。
寝ころがって YouTube で青葉市子のカバー曲集を聴く。
 
『ひきこまり吸血姫の悶々』(2023)第12話(最終話)まで観る。うーん、いまひとつだなあ。確かに作画はよいし、女の子たちは皆んなかわいいし、百合だし、なんだけど、まあ話がどうでもいいのはいいんだけれどねー、脚本というのかなー、どうも白ける作り。ギャグはまあまあなんだけど、シリアスの出来がよろしくない。これでは乗れないなあ、まー長所だけ楽しんでいればいいんだろうけど。そうね、メイドのヴィルヘイズがいいかなー、百合はそれほど好きってわけではないが、ってバカなこと書いてるねー、俺も。