こともなし

晴。
今朝から朝食は自家製のマーマレードをトーストに載せて食う。冬になって庭の夏みかんからマーマレードが作れるようになった。そういえば、どうでもいいけれど、何で冬なのに「夏」みかんなんだろう?
 
NML で音楽を聴く。■ハイドン弦楽四重奏曲 変ホ長調 Hob.III:49 で、演奏はプラジャーク・クヮルテット(NMLCD)。
 
木蓮の落ち葉を掃く。

南天(の実)。鳥が実を食べて種を落とすので、敷地にたくさんある。

大根を干して自家製の切り干し大根を作っているところ。
 
葉の落ちた木蓮の枝に、スズメバチの巣が発見される。すごいな。全然気づかなかった。

 
 
昼食にパスタを作る。畑のルッコラを投入。ルッコラは生で食べた方がピリッとした辛味があっていいと老母はいうけれど(加熱すると辛味は消えてしまう)、香りが強くてパスタにも悪くないと、わたしは思うんだが。
 
ドビュッシー前奏曲集第二巻で、ピアノはクリスティアン・ツィマーマン(NMLCD)。昨日の第一巻と同じく、好き嫌いを超えて聴くべき演奏。このディスクは、めったにないレヴェルの名盤だ。
 
 
ミスタードーナツ イオンモール各務原ショップ。ハニーディップブレンドコーヒー451円。
李琴峰さんの『ポラリスが降り注ぐ夜』(2020)を読み始める。短篇集。「日暮れ」「太陽花(ひまわり)たちの旅」を読む。特に後者がすばらしく、感銘を受けた。ので、おかわりしたコーヒーはまだ残っていたが、いったんそこで読み止めたくらい。李琴峰さんは以前エッセイ集を読んで只者ではないと思ったのだが、小説も期待どおり、いや、それを上回るものだった。台湾(著者の出身地である)のいわゆる「ひまわり学生運動」(2014)に参加した女性の、政治体験とレズビアンという性の交錯を描いている。何より、エッセイ集でも思ったが、まことにパワフルかつ繊細さを兼ね備えた日本語が読ませる。性も書けるし、政治も書ける、大昔の村上龍をちょっと思わせないでもないが、村上龍よりリアルだ。わたしはレズビアンについてほとんど何も知らないが、日本語のレズビアン小説として松浦理英子のそれ以来かも知れない(もっとも、松浦とはだいぶちがうが)。ひさしぶりに、若い人のヒリヒリする文章が読めてうれしい。残りも楽しみだ。
 
フードコート隣の未来屋書店にて新書本を買おうと思い、岩波新書新刊の『社会学の新地平』を購入。あとはちくま文庫の棚を見ていたら、マッカラーズの短篇集(文庫2023)があったのでそれも買う。あら、ちくま文庫に『ポラリスが降り注ぐ夜』、入っているのだな。いろいろ棚を見ていると、ちくま文庫はかなりまともだなと感じる。
 
 
夜。
今年前半のブログ本を通読する。ほんとにしんどいことをやっていたのだな。未熟で他人が読む価値はたぶんないが、自分のブログなんだから、また時には読んでやろう。