森田真生『数学する身体』

雨。
 
岩波文庫バーリンの論文を読んだあと、寝転がって一瞬うとうとしたところ、夢?を見る。夕方、本屋だか古本屋だかへ行ったら、目の前でちょうど店を閉めるところだった。店の人のシルエットが、中で動いているのが見える。営業時間が終わったのか、それとも今日で廃業なのか、どちらなのだろうと思いつつ、店の前からわたしは去る、というところで我に返る。
 
 
曇。昼から県営プール。鬱々していたが多少気が霽れる。
 
ひさしぶりに市の図書館へ。森田真生という人の『数学する身体』という本が読みたかったので。ルシア・ベルリンの『すべての月、すべての年』は借りられていた。リチャード・パワーズの『黄金虫変奏曲』(みすず書房)というぶ厚いのが新着で入っていたが、めんどうくさそうなので借りず。その代わりに、ということもないが、小林信彦さんの『日本橋に生まれて』が入っていたので借りる。あと、河出の世界文学全集の『苦海浄土』を。
 
 
図書館から借りてきた、森田真生『数学する身体』読了。こんな若い人がいたとは。次の世界を作っていくような人だな。頼もしい。

 
NML で音楽を聴く。■ウェーベルンの五つの楽章 op.5 で、指揮はハインツ・ホリガーローザンヌ室内管弦楽団NMLCD)。ウェーベルンが後期ロマン派の延長線上にあることを、もっと強調した演奏の方が好きかな。もっと表現主義的にというか。これも高度な演奏なのだけれど、ちょっとウェーベルンを消毒しすぎだと感じる。
 
夜。
小林信彦を読む。ほぼすべてわからないな。如何にわたしが無知かわかる。文章は上質で、一気読みを許さない。
 
平田精耕老師を読んで寝る。