日曜日。晴。
NML で音楽を聴く。■モーツァルトのジーグ ト長調「ライプツィヒ・ジーグ」 K.574、幻想曲 ニ短調 K.397、アンダンテ ヘ長調 K.616 で、ピアノは野平一郎(NML、CD)。これで野平一郎のモーツァルトを一通り聴き終えた。これは達成だと思う。もっと野平一郎を聴いていくつもり。まったく、日本人音楽家といってバカにできるものでないことがわかった。野平は中でも傑出しているけれど。■ショスタコーヴィチのピアノ五重奏曲 op.57 で、ピアノはピョートル・アンデルジェフスキ、ベルチャ四重奏団(NML)。
Shostakovich: String Quartet No. 3 Piano Quintet
- アーティスト: Belcea Quartet,Piotr Anderszewski
- 出版社/メーカー: Alha
- 発売日: 2018/04/06
- メディア: CD
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うわあ、今日の NML の新着タイトル、Decca の大盤振る舞いだ。特にブリュッヘン指揮18世紀オーケストラのハイドンがすごい。いやこれ、全部聴きたいのだが…。ブリュッヘンは 2014年に亡くなっているのだな。気づかなかった。この人は現代には稀な、古典的巨匠だったな。
■ヴィルヘルム・ケンプのピアノ三重奏曲 ト短調で、ヴァイオリンはロレンツォ・ファビアーニ、チェロはフランチェスコ・ソレンティーノ、ピアノはジョヴァンニ・アウレッタ(NML)。ケンプとはあの大ピアニストのケンプその人で、作曲家としてもかなりの数の作品を残しているらしい。さて、この曲はライナーノーツによればケンプ十六歳のときの作であり、まさしくブラームスそのものでケンプ少年のオリジナリティはないようなものであるが、そういうものとして聴けばこれはかなり完成度が高く、そして確実に魅力がある曲である。正直言ってよくもここまでブラームスしたなと感心させられ、なるほどこの曲を敢て録音した人たちの気持ちはわかるような気がした。ブラームスもケンプのピアノも好きな人には、ちょっとおもしろく思えるだろうと、おすすめしてみたい気分だ。どうも、仮に自分が何かに音楽を使う機会があったら、しれっとこの曲を流していたずらしてみたい気になったくらいである。
- アーティスト: Quartetto Raro
- 出版社/メーカー: Brilliant Classics
- 発売日: 2018/08/31
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坂本龍一の「シェルタリング・スカイ」。
坂本龍一の「rain」。
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夕方、散歩してきた。いつも同じような写真ですけれど。まだ日差しは強かった。
川の上を飛んでいくブルーの弾丸を四回も見た。カワセミである。たぶん同一個体であろう。トンボも乱舞していた。あと数日で彼岸花の見頃になるだろう。
図書館から借りてきた、『エリアーデ著作集 第四巻 イメージとシンボル』読了。現在ではエリアーデは「科学」でないとして、あまり顧みられることがなくなっているように見える。「非合理性」というものはたんに除去すべきものであって、それに価値があるとは思われなくなっているのではないか。つまりは、端的な認識の後退である。現在の文系の学問は非常に精緻化し、そのことはまあよいのだが、学問をそこで育てるための「大地」が急速に痩せてきている。これは、別に自分を棚に上げているわけではなくて、わたしの精神的貧しさはわたしがいちばんよく知っている筈である。しかし、皆さんはたぶん、自分が貧しいとは思っておられないであろう。そこなのだ。しかし、これはわたしにはどうしようもないことである。せいぜい自分の畑を耕すしかない。何だか、エリアーデとは関係のないよしなしごとを書いてしまった。本書はとてもおもしろい本である。ポモはまたイメージ批判でもあったが、そのせいもあるのか、現在のイメージは痩せている、のか? どうも自分はよく知らない。まあ、アニメやマンガやゲームの世界はエリアーデそのものなのかも知れない。やはり、ポモは正しかったのか?
- 作者: ミルチャ・エリアーデ,前田耕作
- 出版社/メーカー: せりか書房
- 発売日: 1988/06
- メディア: 単行本
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よく考えてみると、現代のアニメやゲームにはユング、エリアーデ的想像力がクソのように陳腐に使われているな。ポモならそれはユング、エリアーデの罪ということになるのだろう。まあしかし、自分はイデオロギーでエリアーデを読んでいるのではない。おもれーから読んでいるだけですよ。
- 作者: シモーヌ・ヴェイユ,今村純子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2018/07/05
- メディア: 文庫
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