曇。のち晴。暖かい。
音楽を聴く。■モーツァルト:幻想曲ハ短調K.475(ピリス、参照)。■バッハ:ピアノ協奏曲第三番BWV1054(シフ、参照)。意外によかった。■ベートーヴェン:交響曲第五番op.67(ラトル、参照)。スケールの大きな、いい演奏。ベートーヴェンらしさがよく出ている。■マーラー:交響曲第五番(バーンスタインNYPO 1963)。名演。ものすごくスケールが大きい(上のラトルの演奏もそう書いたが、その比ではない)し、まさしくマーラーそのものという感じである。元々バーンスタインのマーラーは世評が高いが、それも宜なるかな。どの楽章も素晴らしいが、演奏としては終楽章が比類ない名演であろう。それから、アダージェットはポピュラー・ソングだが、恥ずかしながら大好きである。ここでのバーンスタインは意外にオーソドックスだが、最後だけ大幅にテンポを落としているのは彼らしい。この楽章が映画「ヴェニスに死す」に効果的に使われているのは周知であろうけれども、どうしてもそれを思い出してしまう。これこそ「世紀末」芸術の典型だろう。
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町の定食屋「3pigs」にて昼食。こんがりチキンランチ1200円。多少時間がかかったが、なかなか美味しゅう御座いました。照り焼き風かな。
アサダワタル『コミュニティ難民のススメ』読了。id:SHADEさんに教えてもらった本。読みながら、柄谷行人の共同体論を思い出して仕方がなかった。例の、共同体の間に立ち続けよという、アレである。ついに、皮膚感覚で柄谷の共同体論を生きている世代が現れたか、というような印象。そんな大袈裟なものではないのかな。とにかく、著者(ら)のフットワークの軽さ、コミュニケーションの取り方の上手さには、驚かされずにはいない。著者のような多面体の人間が、同世代からどう見えるのかは興味がある。まあ自分などは大変引きこもりに近いメンタリティの持ち主なので、著者(ら)のように軽やかにはいかないのが残念だ。
なお、著者の頭のよさ、才能の豊かさには疑問の余地がない。普通の人(?)は、簡単にはなかなかこうはいかないだろう。それから、巻末の釈徹宗氏との対談はじつにおもしろい。釈徹宗氏というのはただ者ではないと、最近気づき始めたところである。この人の本はちょっと読んでみたい。
コミュニティ難民のススメ ― 表現と仕事のハザマにあること ―
- 作者: アサダワタル
- 出版社/メーカー: 木楽舎
- 発売日: 2014/12/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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Lubuntu 14.04 の Ruby に Nokogiri をインストールしたかったのだが、ハマりました。解決策はこちら。
安永祖堂を読む。