晴。
音楽を聴く。■ヤナーチェク:ピアノ・ソナタ1905年10月1日「街頭から」、霧の中で、コンチェルティーノ、カプリッチョ(フィルクスニー)。見事な演奏。■モーツァルト:ピアノ・ソナタ第一番(ピリス新盤)。■シェーンベルク:浄夜op.4 (ブーレーズ)。アンサンブル・アンテルコンタンポランの弦楽六重奏による演奏は、まるでジュリアードSQをさらにハード・エッジにしたようなドライなものだが、これが強烈なのだ。曲の構造が、レントゲンを掛けたみたいにくっきり見えている。しかし、それなのに、後期ロマン派の崩壊点の、何という美しさ! 感覚的にも思わず感動できる演奏だ。シェーンベルクは、凄い作曲家だった。
- アーティスト: フィルクシュニー(ルドルフ),ヤナーチェク,クーベリック(ラファエル),バイエルン放送交響楽団員
- 出版社/メーカー: ポリドール
- 発売日: 1997/10/15
- メディア: CD
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- アーティスト: A. SCHOENBERG
- 出版社/メーカー: SONYC
- 発売日: 2013/03/22
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図書館から借りてきた、山田稔『特別な一日』読了。随筆集。前に読んだ文章も少なくなかったが、それも含めて味わい深く読んだ。山田稔は現代における、稀な散文の名手である。特に「わがオーウェル」には感銘を受けた。自分もかつて、初めは語学の勉強のつもりで集中的にオーウェルを読んだことがあるので、それをつらつら思い出した。政治的なことを書きながら、水晶のような透明な散文だった。開高健が「正直オーウェル」と評していたことが思い出される。
と書いたら、じつは本書は前にも読んでいたのだ。山田稔的展開である。感動しているところも一緒。そして、前書いた感想のほうが出来がいいんじゃね。
- 作者: 山田稔
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 1999/11/01
- メディア: 文庫
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それにしても、穂村さんの詩集も、エッセイ集も、そして評論も読んだが、肝心の歌集を読んでいないのだ。やはり歌集などは、そう簡単に文庫化されぬか。もうこれは、単行本で買うしかない。
- 作者: 穂村弘
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2011/02/04
- メディア: 文庫
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