山本善行『定本 古本泣き笑い日記』

曇。
十一時間くらい寝た。
音楽を聴く。■モーツァルト:ピアノ・ソナタ第三番(ピリス新盤)。■ブラームス交響曲第四番(ミュンシュ)。ミュンシュは初めて聴く。よく考えられ、熱気もある演奏。特に第三楽章がいい。ただ、全体的に何か足りない気もする。終楽章のパッサカリアはとても好きな楽章だが、ここでも、例えばクライバーと比べると、何か足りないような。たっぷりしているのが個人的に合わないのかな。いや、ちがう気がする。まあ、この曲だけではわからない。格安の八枚組だから(id:SHADE さんに教えて頂きました)、まだ楽しみはいっぱいある。そう、断言しておきますけれど、水準は抜いた演奏ですよ。そこははっきりさせておきたい。

Charles Munch Conducts Romantic Masterwo

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山本善行『定本 古本泣き笑い日記』読了。楽しくて味わいのある本だった。著者は本当に古本が好きなのだなあ。安さを追求するというのもいい。本書の記述は僕が京都にいた時とは重なっていないが、その頃も山本さんは古本を買っていたろうから、どこかの古本屋で絶対すれ違っていたと思うのだが。というか、本書の中に頻出するある古本屋と、僕はある種関係者だったので、間違いなく袖触れ合っていたにちがいない。まあそれはどうでもいいが、本書を読んでいると、どうして僕は古本屋に行かなくなってしまったのだろうと思う。岐阜にだって、いい古本屋はあるのだけれど。BOOK OFFにも最近行ってないなあ。もっとどうでもいいか。
 とにかく、出てくる本が悉く知らない本ばかりなのだが、本当の本好きというのは、こういう本を読むのかと思いました。蒐書と読書が愉楽のためだけになっている。見事な本との付き合い方です。
 ところで、本書の出版はみずのわ出版というところだが、無知を晒すけれども、 所在地が山口県大島郡周防大島町云々なのだ。これ、どういうことでしょう。島でというのは(偏見の露呈でないことを望む)、事実なら(記してある以上事実に決っているが)凄いですね。民度が高いところなわけだ。日本もホント、捨てたもんじゃないなあ。
定本 古本泣き笑い日記

定本 古本泣き笑い日記


世界が北朝鮮を追い詰めている。北朝鮮とすれば、中国からすらも批判され、孤立無援という状況だろう。素人が漠然と思うのだが、窮鼠猫を噛むということは、あり得るのではないか。他にしようがないのかも知れないが、これでいいのかと思う。嫌な感じだ。戦争はゲームの中だけでいい。