斎藤環『世界が土曜の夜の夢なら』

曇のち雨。
いつもより三時間早めの出勤。空き時間が長いので、You Tube で音楽を聴いている。検索してみると、こちらが知らないリヒテルの録音がたくさんあるのには驚かされる。まったく、何が隠されているかわからない。下は、スクリャービンソナタ第二、五、六、九番の演奏。こんなのがあったとは。

ところで、下はモーツァルトのピアノ協奏曲第二十七番K.595をリヒテルが弾いているのだが、冒頭のピアノが入るところ(2:40あたり)、リヒテルは完全に曲を間違えているのではないか(ミスタッチではなくて、まったく違ったところを弾いている)。最初に聴いたとき、びっくりした。これは恐らく、ヴァリアントではないと思う。こんなのは初めて聴いた。聴衆は気づかなかったのかな。よく演奏が止まらなかったものだ。指揮はブリテンなのだが、落ち着いて流したな。それ以外のところはいい演奏なのだが。


図書館から借りてきた、斎藤環『世界が土曜の夜の夢なら』読了。副題「ヤンキーと精神分析」。面白う御座いました。自分にはヤンキーというものがまったくわからないので、驚きの連続だった。初体験というか。本当に何も自分と関係ないのだものなあ。だから自分には現代日本文化がわからないのか。しかし、精神分析はもういいという気もしているのですが。勉強にはなりました。
 それから、本書ではヤンキーとファシズムの関係が考察されていないけれど、常識的に関係がありそうなんですが。これは浅はかな考え?