大変な一日

晴。
いやあ、大変な一日だった。親戚の高齢者が、認知症で大変なことになって、母と一緒に朝から高速を飛ばして行ってきましたよ。まあ行って本当によかったという話で、疲れました。帰ってきて風呂へ入っていまビールを飲みながら食事をしたところ。もう今日は大丈夫だと思いたいが、電話でも掛かってきたらガックリだろうな。本当に、早死もさみしいけれど、長生きも大変。しかし、木曜日からハードな一箇月になるのに、大丈夫かなあ。そうそう行けないのだけれど。
 つぶやいておきますけれども、人間お金があると却って大変なこともありますね。まるで文学か何かみたいな話だが。ウチではあり得ない事件で、まあお金がないのも何だが、あればあるで執着心が湧くものかも知れない(一般化するものではないですが)。こんなのは、あんまりしたくない人生勉強ですね。
 それから、前が詰まっているのに、高速道路で後ろから煽ってくるバカはいい加減にしておけ。岐阜や愛知はまったくドライバーの運転マナーが悪い。さっさと右車線へいって抜いていけというのだ。前は詰まってんの!

音楽を聴く。■ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第九番op.14-1(リヒテル参照)。じつはこの前に別の演奏を聴き始めたのだが、疲れているときに凡庸な演奏は聴けない。気力があるときに聴くことにして、超一流を聴く。リヒテルは半分くらいの力で楽に弾いているのだが、充実していて、却って元気が出るくらいなのだから、超一流というのはすごい。癒しなどというのを超えている。■ドビュッシー:ベルガマスク組曲(アラウFS)。晩年になればなるほど、アラウのピアノの音は美しくなっていったわけだが、このファイナル・セッションの演奏を聴いていると、スタインウェイがこんな音を出すとはまったく驚かされる。さすがにテンポは極端に遅いが、その方がいいくらい、澄み切った音が美しい。パスピエなど、聴いていてドキドキした。アラウの最晩年にデジタル録音出来たのは、大変な幸いだった。ファイナル・セッションの演奏は、どれも圧倒的であるから、後世への恵みと云うしかない。