晴。
プール。アピタとその本屋。
宮本常一『生きていく民俗 生業の推移』読了。日本で「職業」というものが如何に生じてきたか。古代から考察している。本書をまとめるに当っては、戦後の職業観の変化が、著者に与えた影響を見逃すことはできまい。はっきりいえば、本書冒頭にあるが、農家に嫁の来てがなくなったということである。これは日本の職業観の変化のうちでも、とても大きな出来事だった。農家の嫁が、自分の娘は農家に嫁いでほしくなくなった、それは農家の嫁の人生というものが、あまりにきつい、理不尽なものであったということに、彼女たちが気づいたということであった。
- 作者: 宮本常一
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2012/07/05
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 7回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
- 作者: ルイ‐フェルディナンセリーヌ,Louis‐Ferdinand C´eline,高坂和彦
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2002/03/01
- メディア: 文庫
- 購入: 4人 クリック: 54回
- この商品を含むブログ (31件) を見る
それにしても、どんな本であろうが、アマゾンのレビューで低い評価をつけている奴の九割は、単にリテラシーがないだけだな。作者が馬鹿なんじゃなくて、読めていない自分が馬鹿なのだと思いもしていない。見なきゃいいのだということはわかっているのだが、つい見てしまって目の穢れる自分が情けない。