日曜日。晴時々曇。
大震災からちょうど一年。
カルコス。今月のちくま学芸文庫の新刊は好みすぎて、全部買うしかなかった。
ハラルト・シュテュンプケ『鼻行類』読了。本書のことは学生のとき、荒俣宏の本で知り、訳者の日高敏隆ではないが「今ごろになって、哺乳類の新しい目(もく)が発見されるとは!」と驚嘆したのであるが、農学部の友人に話したら笑われた。そりゃ鼻で歩く動物がいるわけないよな。いやはや、荒俣に一杯くわされたわけであるが、それからしていまようやく読んでみたことになる。じつになんとも面白かった。博物学の体裁を取った図版だけでも見ていて飽きない。訳者も「理論動物学として抜群」の本と評するとおりである。まったく手の込んだ遊びだ。
鼻行類―新しく発見された哺乳類の構造と生活 (Documenta Historiae Naturalium)
- 作者: ハラルトシュテュンプケ,Harald Stumpke,日高敏隆,羽田節子
- 出版社/メーカー: 博品社
- 発売日: 1995/09
- メディア: 単行本
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- 作者: 穂村弘
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/09/01
- メディア: 文庫
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