シェイクスピア『リア王』/池内紀『海山のあいだ』

晴。
シェイクスピアリア王』読了。福田恆存訳。言わずと知れた、悲劇の最高峰。蔵書を閲してみたが、他に持っていないようで、どうやら初めて読むらしい。筋を知っていたのは、あまりにも有名だからか。それとも子供向きのリライト本で読んだのか。いずれにせよ、読んでおいてよかった。というか、中身は凄まじいものであります。リアとグロスターの邂逅あたりから、これでもかこれでもかという畳み掛けで、読んでいて辛いくらい。

リア王 (新潮文庫)

リア王 (新潮文庫)

母が図書館から借りてきたものをまた借りた、池内紀『海山のあいだ』読了。日本の各地への紀行文。地名や山川の名が列挙され、日本語の固有名詞が詩的な効果をあげている。また、詩そのものも多く引用され、その引用がまた上手い。無目的のように見える旅が風雅だ。読んでいると、旅行したくなってくる。
海山のあいだ (野外の手帖)

海山のあいだ (野外の手帖)





うちの蝋梅は、花がみんな下を向いている