晴。
坂崎乙郎『絵とは何か』読了。原本一九七六年刊。今ではほとんど見られない、激しい評論。ゴッホに心酔し、著者が気に入らない日本の状況を、吐き捨てるように軽蔑する。本物の芸術というものに、最上の価値を見出す。さて…。
こういう著者を入れるのは、文庫の役割のひとつだと思う。
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- 出版社/メーカー: 河出書房新社
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- メディア: 文庫
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- 作者: シェイクスピア,福田恒存
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1968/03/27
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否定的言辞を弄するのは、よほど気をつけないと自分に跳ね返ってくるな。論説としてもそうだし、気分的にもそう。むずかしい。
澁澤龍彦『ドラコニア綺譚集』を読み返す。昔からこの本が好きだ。今読んでも、その円熟ぶりに感嘆させられる。