晴。
音楽を聴く。■バッハ:ピアノ協奏曲第四番BWV1055(シフ、参照)。■メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第二番op.66(グリーグ・トリオ、参照)。まずまず。■フンメル:ピアノ三重奏曲第七番op.93(トリオ・パルナッスス、参照)。何かいいなあ。何となく元気が出てくる。不思議。
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谷川俊太郎編『辻征夫詩集』読了。驚いた。辻征夫って全然知らなかったのだが、こんな詩人がいたとは。素晴らしい。って評にも何もなっていませんね。こんな詩なら書いてみたかったなあ(もちろん無理だけど)。さすが岩波文庫じゃないか。それにしても、自分は何にも知らないな。何も知らずにエミリー・ディキンソンを読んだときも驚いたが。
抒情詩? ユーモア? 確かに。しかし、それだけでは括れない。ホント、この詩たちはどこから来ているのか。その辺の飲み屋とかラブホテルとか押入れとかから来ているのか。日常なんだけど、宇宙からとか。知りません。
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それから、露伴の口語文はこれとはまたちがう。面倒だからもう書かないけれど、露伴の口語文が未来に通じていることは記しておこう。
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自分の精神が荒涼としているから、他人の精神がそう見えるのかな。素寒貧で荒んでいる。不毛な大地。自分の畑を耕すことが容易でない。まさしく、ここから出発せねばならない。水もないし肥料もない。大気はどんよりとして、腐臭すら放っている。意志の力はゼロ。将来への展望は皆無。これこそがデフォルトだ。