タイラー・コーエン『大停滞』/朴裕河『和解のために』

晴。
タイラー・コーエン『大停滞』読了。話題の書なので、読んでみた。アメリカ経済は、適切な手を打っているように見えるのに、どうして停滞しているのか、ということを論じた本である。著者の見立ては、「容易に収穫できる果実」はすべて食べつくされた、というものである。後は、資金を投入しても経済に劇的な回復をもたらし得るような、そんな「おいしい」領域はない、と。地味にやっていくしかないというのだな。著者は日本について、日本は停滞と上手くつき合っているというけれど、皮肉かね。いずれにせよ、本書についてはネットでも既に多く論じられているので、そちらも参照するといいと思います。本書は刺激的なのに、薄くて読みやすい本なので、専門家以外の人にこそ読んでもらいたい。

大停滞

大停滞

朴裕河『和解のために』読了。日録に書く。
和解のために?教科書・慰安婦・靖国・独島 (平凡社ライブラリー740)

和解のために?教科書・慰安婦・靖国・独島 (平凡社ライブラリー740)