原武史『鉄道ひとつばなし2』

日曜日。雨。
カルコス。
原武史『鉄道ひとつばなし2』読了。なぜか近所のどの本屋にもなく、仕方なしにアマゾンで購入。自分は鉄道は好きだが、マニアではまったくない。だいたい、本書でも高く評価されている宮脇俊三を読んで、鉄道が好きになったのだった。自分も『時刻表2万キロ』は、マニアとは関係なく名著だと思う。そして、この「鉄道ひとつばなし」のシリーズも、またいい。著者の特色は、職業柄、近代日本文学や、近代日本政治史、天皇制に詳しいところだ。前にも書いたが、近代史と鉄道は大きく関わっており、著者のアプローチはたいへんに有効である。力を抜いて読める本ではあるが、深く読もうとすればそれが可能な本だ。駅そばからだって、日本というものを語りうることを、本書は教えてくれる。

鉄道ひとつばなし 2 (講談社現代新書)

鉄道ひとつばなし 2 (講談社現代新書)

時刻表2万キロ (河出文庫 み 4-1)

時刻表2万キロ (河出文庫 み 4-1)