日曜日。雨。
カルコス。
原武史『鉄道ひとつばなし2』読了。なぜか近所のどの本屋にもなく、仕方なしにアマゾンで購入。自分は鉄道は好きだが、マニアではまったくない。だいたい、本書でも高く評価されている宮脇俊三を読んで、鉄道が好きになったのだった。自分も『時刻表2万キロ』は、マニアとは関係なく名著だと思う。そして、この「鉄道ひとつばなし」のシリーズも、またいい。著者の特色は、職業柄、近代日本文学や、近代日本政治史、天皇制に詳しいところだ。前にも書いたが、近代史と鉄道は大きく関わっており、著者のアプローチはたいへんに有効である。力を抜いて読める本ではあるが、深く読もうとすればそれが可能な本だ。駅そばからだって、日本というものを語りうることを、本書は教えてくれる。
- 作者: 原武史
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/04/19
- メディア: 新書
- クリック: 13回
- この商品を含むブログ (39件) を見る
- 作者: 宮脇俊三
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1980/06/01
- メディア: 文庫
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (26件) を見る