晴。
琴塚の「龍園」にて昼食。炒飯+焼き餃子で760円。
田澤耕『ガウディ伝』読了。新書だからガウディの入門書かと思って読み始めたが、「ガウディについて日本語で書かれたものは、既に多い」という認識の下で書かれているから、単純なガウディ伝ではなかった。どちらかと言えば、ガウディその人よりも、彼の知人・友人や、彼の生きた時代との関わりの上で、ガウディについて述べてあるという本である。例のサグラダ・ファミリア教会についても、詳しいことは殆ど書いてない。そういう前提で本書を読めば、これはなかなか興味深い本である。平板というよりは、立体的だとも云おうか。とりわけスペインの中の、スペインに対するカタルーニャ地方、中でもバルセロナの独自性ということは、しきりと強調してある。カタルーニャ地方ではスペイン語とは違う、カタルーニャ語が話され、人々は中央に対する文化の誇りと独立心をもっている。ガウディもそういう存在だったのだ。中沢新一の『バルセロナ、秘数3』が、ちょっと思い出されたりもした。
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