素人と経済学の難解さについて

急激な円高に、為替への介入と日銀のさらなる金融緩和が行われ、一応円は3円ほど安くなった。で、その日銀の対応だが、ツイッターを見ていると、自分の注目している人たちは、緩和の規模が小さいとして、否定的な人が多かった。そうなのかなあ。これマジで書くけれど、経済学って自分には本当に難解だ。たぶんリフレ派が正しいのはようやく自分でも納得してきたが、緩和の規模の判断のセンスなど、素人はどうやって身につけたら良いのだろうか。(自分にとっての)権威をある程度盲目的に信じるのか、それともきちんとマクロ経済学の教科書を読んで、経済学を理解するべきなのか。それで素人にも「経済がわかる」のか。何だかわからなくなってきた。まあそういう状態でも、何とかやっていくしかないよな。市民社会の成熟なんてのは、本当にむずかしい。
 こんなことを書くのも、反リフレ派の論考をちょっと読んでみたからである。自分はリフレ派の議論は、経済の広範囲の分野についての問題に、広い整合性を与えていると読んでいる。それに対し、反リフレ派の反論はピンポイントで、リフレ派の議論の重箱の隅をつついているような印象を与えられる。しかし正直言って、反リフレ派の議論は自分の(経済学に関する)能力を超えていることが多く、議論の仕方はダメっぽく感じられるのだが、その議論自体が間違っているのかどうかは、自分にはちょっと判断がつきかねるのだ。こういうのが困るというのである。