宇野弘蔵『恐慌論』/栗本慎一郎『反文学論』

晴。暖かい。このまま一気に春到来なのでしょうか。
宇野弘蔵『恐慌論』読了。難解で、よく判らないところもたくさんあったが、気になったのは、本書のアクチュアリティである。恐慌論なのに、いくら原理論だといっても、中央銀行や政府の役割がまったく考慮されていないというのは、どうしたものか。解説も、近年の「百年に一度の不況」について嬉しげに語っているが、本当に本書がこれを説明しているのだろうか。そしてそれは、資本主義の終りを示しているのだろうか。そこのところが、素人にはよく判らない。

恐慌論 (岩波文庫)

恐慌論 (岩波文庫)

栗本慎一郎『反文学論』読了。いやあ、おもしろかった。懐かしのニュー・アカ。しかし、栗本慎一郎はいま何をしているのだろう。
反文学論 (光文社文庫)

反文学論 (光文社文庫)