スピノザ『神学・政治論(上)』

晴。
よく寝た。どうも寝過ぎだな。

スピノザ『神学・政治論(上)』読了。吉田量彦訳。岩波文庫版で読んでいる筈だが、よく覚えていない…。しかしこれ、面白いではないか。というか、面白いだけでなく、スピノザの勇気とその透徹に、感銘を受けざるを得ない。教会や聖職者たちの偽善と誤謬を、根底から爆破してしまっている。このような、穏やかな口調で世界を変えてしまう書物こそ、革命的な書と呼ぶのであろう。体裁はただ、聖書の読み方を淡々と書いているだけのように見えるのだが。

神学・政治論(上) (光文社古典新訳文庫)

神学・政治論(上) (光文社古典新訳文庫)