『曲面の幾何』/『バカヤロー経済学』

曇のち晴。夜は肌寒い。
砂田利一『曲面の幾何』に目を通す。第一章は、三次元空間に埋め込まれた二次元曲面についての、具体的な曲面の微分幾何学。第二章は、位相空間論。第三章は、以上を踏まえた、多様体論。最初の章で、具体的にイメージしやすい二次元曲面について書かれてあるのがいい。第二章もそうした配慮で、位相空間よりも距離空間が先に書かれている。(コンパクト性は、まず閉集合で記述してある。)多様体論は実際の(面倒な)計算もかなり丁寧にやってあるので、そこらあたりは判りやすいが、多様体論は写像が入り乱れるので、もう少し図があるともっとよかったかも知れない。ガウス‐ボンネの定理はさすがに簡単ではなく、きちんと計算してみないと自分もよく判らなかった。全体的に、記述は丁寧な方だと思う。

曲面の幾何 (現代数学への入門)

曲面の幾何 (現代数学への入門)

カルコス。
竹内薫『バカヤロー経済学』読了。日録に書く。
バカヤロー経済学 (晋遊舎新書 5)

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