アリアンナ弦楽四重奏団、アンナ・ザッシモワなど

日曜日。晴。
 
昨晩は『【推しの子】』(アニメ、2023)の好きなシーンを何度も観返していて、こういうきわめて幼稚なことをいうのは恥ずかしいのだが、天真爛漫なルビーもかわいいけれど、僕は有馬かなに惹かれるんだなと思う。根暗で、自分の「過去の栄光」に対して極度に自虐的で、ひねくれていてめんどうくさくて、でもそれから決して努力を怠らなかった実力者だ。いまの時代、才能はそれこそいくらでもあふれているけれど、実力者はじつに少ない。実力というのは、基本的に才能と関係がない。実力者が報われることは少なく、有馬かなも「過去の栄光」以降まったく報われなかったけれど、観ていると報われて欲しくなるし、だからアクアともうまくいくことをつい願ってしまう。
 
スーパー。いろいろ大量に買ったな。今日の夜はお刺し身だ!
 
昼。
NML で音楽を聴く。■ベートーヴェン弦楽四重奏曲第七番 op.59-1 で、演奏はアリアンナ弦楽四重奏団NMLCD)。わたしにはすごくおもしろい「ラズモフスキー」。op.59-2 もよかった。でも、どう評価してよいか、わからない。わたしだけにめちゃめちゃおもしろいのかも知れない、とか。アリアンナ弦楽四重奏団は日本ではほぼ完全に無名であり、英語版 Wikipedia に項目はあって、若いカルテットとしてある程度は評価されているようだ。■ベートーヴェン弦楽四重奏曲第九番 op.59-3 で、演奏はアリアンナ弦楽四重奏団NMLCD)。終楽章に感動する。しかし、アニメ脳にベートーヴェンをおもしろく聴かせるとか、アメリカには興味深い才能が出てくるなあ。
 
スメタナ弦楽四重奏曲第二番で、演奏はプラジャーク・クヮルテット(NMLCD)。■ラフマニノフの幻想曲「岩」 op.7 で、指揮はシャルル・デュトワフィラデルフィア管弦楽団NMLCD)。■ショパンマズルカ第三十一番 op.50-2、第三十二番 op.50-3、バラード第二番 op.38、マズルカ第四十四番 op.67-3、第二十七番 op.41-2、第二十八番 op.41-3、第二十九番 op.41-4、第二十六番 op.41-1、ワルツ第八番 op.64-3、スケルツォ第四番 op.54 で、ピアノはアンナ・ザッシモワ(NMLMP3 DL)。スケルツォ第四番の中間部にちょっと泣く。マズルカ、どれもすばらしい。
 
夜。
ショパンのワルツ第十五番 ホ長調、第十八番 変ホ長調カンタービレ 変ロ長調モデラーホ長調で、ピアノはアンナ・ザッシモワ(NMLMP3 DL)。どれも聴き覚えのない曲。これでアルバム全体を聴いた。ほぼ無名のピアニストのショパン・アルバムを聴きたいという方(そんな人がいるのか?笑)には、お勧めできる。わたしは堪能した。アンナ・ザッシモワは1976年モスクワ生まれで、現在47歳。

 
PSYCHO-PASS サイコパス』第13話まで観る。