「花咲くいろは」(2011)を観る

日曜日。曇。
昨晩は風呂から出たらすぐに、灯りを点けたまま寝てしまった。深夜いったん目覚めるもまた眠り、結局九時間か、十時間くらい寝た。
 
NML で音楽を聴く。■バッハのフランス組曲第二番 BWV813 で、ピアノはマリア・ジョアン・ピリスNML)。いつも車中で聴いている演奏だが。

■バッハのフランス組曲第三番 BWV814 で、ピアノはアンドレイ・ガヴリーロフNMLCD)。
 
30分ほど庭と畑の草を電動草刈機で刈る。テキトーだがやらないよりマシ。バッタの類いがぴょんぴょん飛び出てくるが、ウチには隠れるところ、まだまだいっぱいあるぜよ。
 
昼。
つくつく法師一匹。
 
長時間ぼーっとする。
 
『青ブタ』新作、劇場版『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』 PV 観た。12.1 公開か、楽しみ。思春期症候群で、今度は咲太が他人から見えなくなっちゃうみたいだな。しかし、岐阜ではまたモレラでしか上映しないのか?
 
 
岩波文庫パスカル『小品と手紙』を読み始める。半分くらい読んだ。「幾何学的精神について(11)」はなかなかおもしろいな。『パンセ』の有名な記述ともちろん関係し、さらに具体的に述べられている。例えば、パスカルは「定義の不可能性」がよくわかっているが、それでも幾何学的な論証を否定しない。このへんは柔軟だな。しかし、それでも、いまから見ると論述に瑕疵が見られるのは、さすがのパスカルも時代を完全には超越できないということだろう。例えば、パスカルは速さに上限がなく、物体は無限に加速可能であるといっているが、これは現代物理学で特殊相対性理論によって否定されていることは周知のとおり。また、パスカルは時間に始まりがないことをいうが、これは現代宇宙論からすると、宇宙誕生以前の「時間」は、意味不明となることになっている、等々。でも、そうはいっても、パスカルの群を抜いた、天才的な優秀さは明白である。
 パスカルを読んでいるとモンテーニュを読み返したくなるな。かつて中公クラシックスの抜粋版で読み返したのはあまり印象に残っておらず、やはり最初に読んだ岩波文庫版で読み返す方がよいのかも知れない。『パンセ』ではモンテーニュの悪口を結構いっているパスカルであるが、本書の「サシ氏との対話(10)」において、モンテーニュを徹底して読み込んだことと、高い評価を与えていることがわかる。
 

 
夜。
バッハのブランデンブルク協奏曲第四番 BWV1049 | Netherlands Bach Society - YouTube
すばらしい演奏。コンサートマスターはサトー・シュンスケという方で、日本人のようである。が、それは関係ない。生気あふれるバッハでした。演奏団体はオランダ・バッハ協会とでもいうのかな。
 検索してみたら、2018年から佐藤俊介という方が音楽監督を務めているそう。オランダ・バッハ協会は100年の歴史がある名門という。わたしは全然知りませんでした。
 
 
花咲くいろは』(2011)第26話(最終話)まで観る。いいドラマだった! 泣ければいい作品、ってわけじゃないけど、最終話は自然と泣かされたし。お仕事アニメの代表的な作品のひとつらしいが、確かに若い人、というか学生さんが観るといいと思う。社会に出ていく勇気がもらえるかも知れない、たかがアニメ、だけれどね。わたしは社会へ出てきちんとお仕事って、そういう真っ当な生き方をしてこなくって(仕事をしてないわけではないが)、さてどうだったのかって思うよ。前にも書いたけれど、金沢の湯涌温泉が「聖地」になっている。舞台は歴史ある温泉旅館で、主人公の高校生の女の子がそこで働くことそのものが描かれる。同僚たちと深く関わったり、家族関係や恋愛模様、後半はその「喜翠荘」のゆくえがどうなるか、みたいな。テレビドラマのような作りで、あんまりアニメっぽくはないので、誰でも観やすいと思う。
 
制作の P.A.WORKS は富山にある製作会社なのだな。わたしは製作会社とか、気にするほどアニメに詳しくないのだが、地方にあって地方を舞台とした作品を多く作っているスタジオなのか。調べてみると、既に視聴した作品はそんなに多くないが(『Angel Beats!』や『Charlotte』くらいか)、これから観たい作品が少なからずあることに気づいた。特に、そのうち『凪のあすから』は是非観たいと思っている。