関口正司『J・S・ミル』

晴。
 
かかりつけ医。
スーパー。セルフレジで商品のバーコードを読み取らせていたところ、袋にうまくバーコードが印刷されていないのがあったので、店の人に訊いた。こういうのって、店でどう管理することになるのかね。まあ、ちゃんとあらかじめ考えられてはいるのだろうけれど。
 
秋めいてはきたけれど、陽が照るとまだ暑いな。なかなか30℃を下回らない。
 
 
昼に半田めんを食いながら NHK+ で「キャッチ!世界のトップニュース」を観ていたところ、特集でハイチの危機が取り上げられていた。2021年に大統領が暗殺され、いまはギャングが支配する無政府状態になっていて、きわめてひどい現状であるのを映像も含め知った。民衆は身を守るため、ナタ(鉈)で武装しようとしたり。どうやら軍すら存在しないようだが、よくわからない。国連は PKF部隊を派遣していたが、いまは撤収していて、WFP(世界食糧計画)などの支援がわずかにおこなわれているだけのようだ。日本語での情報は少なく、そもそもハイチの Wikipedia の記事すらなく、外務省の基礎データがまとまっているが、それでもよくわからない。外務省の危険レヴェルは4で即時の退避勧告
 わたしは以上のことをまったく知らなかったのだが、わたしだけではないだろうし、日本だけでなく国際的にも知られていないようだ。だからなに、わたしたちに何の関係があるのといわれるかも知れないが、とにかく知らなかったので。
 

 
部屋掃除。暑い。
春に収穫できた梅の実による梅ジュース、ほとんど飲み切ったな。これまでおいしくいただいた。
 
関口正司『J・S・ミル』(2023)読了。よくできた入門書。おもしろかった。
ミルとは直接関係ないようではあるが、読んでいて「リスペクト」ということが頭に浮かんできた。我々には、なぜ他人へのリスペクトが少ないのか。ネットには、冷笑や見くびりや浅はかな称賛や自分を押し出したいという欲望は強く見えるが、静かなリスペクトがほとんどないように思える。ミルは、他人へのリスペクトができる人間だった、妄想だが、読んでいてそんな風に感じた。

 
轟孝夫『ハイデガーの哲学』(講談社現代新書2023)を読み始める。ハイデガーの「存在」は抽象空間におけるそれではなくて、具体的な世界=風土におけるそれだ、としていいのかな。存在者の「存在」を、なまの認識から切り離して抽象空間において考察するのが、西洋における「存在忘却」であり、それは誤っている、と。