こともなし

曇。
 
NML で音楽を聴く。■アイヴズのヴァイオリン・ソナタ第一番で、ヴァイオリンはヒラリー・ハーン、ピアノはヴァレンティーナ・リシッツァ(NML)。

アイヴズ:ソナタ集

アイヴズ:ソナタ集

Amazon
 
昼。
ベートーヴェンの六つのバガテル op.126 で、ピアノはアナトール・ウゴルスキNML)。巨大で美しい。
ベートーヴェン:Pソナタ第32番

ベートーヴェン:Pソナタ第32番

Amazon
ベートーヴェンの「エリーゼのために」 WoO59、ロンド・ア・カプリッチョ「失われた小銭への怒り」 op.129 で、ピアノはアナトール・ウゴルスキNML)。「エリーゼのために」は初めてまともに聴いた。op.129 は題を見てどんな曲だろうと思ったが、聴いてみたら笑った。ベートーヴェン、マジで頭に来てたのかな。って Wikipedia を見たら、ベートーヴェンの死後発見された曲で、この題は作曲者自身がつけたものではないそうである。なーんだ。作品番号は大きいが、25歳頃の作品だそう。これは、題をつけたやつがうまかった。
 
 
酒屋。プレミアムモルツに市のプレミアム付き商品券を使う。
 
ミスタードーナツ イオンモール各務原ショップ。エビグラタンパイ+ブレンドコーヒー415円。亀山郁夫さんの『甦えるフレーブニコフ』を、ようやく第三部、第十六章まで読む。あと三分の一くらいか。少しずつ、ロシア・アヴァンギャルドの像が自分なりにぼんやりとできてくるような。フレーブニコフスクリャービンの間にお互いに知らないシンパシーがあったのだな。共に神秘主義というか、理性を超えたところがあった。フレーブニコフは、聖狂のようなところがあった。傍若無人で、まわりの者はたまったものではなかった、そうだったろうが、それでも認める者は彼を認めていた。
 亀山さんはフレーブニコフの「原始主義(プリミティヴィズム)」をおっしゃり、それは同時代のストラヴィンスキーなどと共通しているというが、どうなんだろう。ストラヴィンスキーは、たぶん「原始人」ではなく、しかし作品に「原始の力」を取り入れたが(その意味で「プリミティヴィスト」であったろう)、フレーブニコフは(わたしはよく知らないが)いまに生きる「原始人」だった、といっていいのではないか。例えば、石牟礼道子さんのように。わたしは、プロコフィエフなんかは全然「原始的」であるとは思わない。まったくモダニストであったろう。
 
外気32℃、まだ蒸し暑い。しかし青空と雲は写真に撮りたいくらいだった。
 
 
中公新書の『J・S・ミル』(2023)を読み始める。第二章まで読む。これはおもしろい。わたしはミルの著作はいくつか読んでいるが、もう忘れてしまった。しかし、本書で接するミルは、端的に立派でもののよくわかった人だ。おもしろいことに著者は、思想はわかっても、そのミルの立派さがよくわかっていないところがあるかも知れない。でも本書からミルの立派さはよく伝わってくるから、著者はよくやっている、ともいえるだろう。まあ、ミルが人間的に立派であろうがあるまいがどうでもよい、って人が大部分ではあろうから、こういうことを書くとバカにされるかも知れないな笑。
 

 
夜。
花咲くいろは』(2011)第12話まで観る。緒花ちゃん、すっかり喜翠荘になじんで、仕事ぶりも仲間としても、皆んなに大事にされるようになってきたな。ドラマが進んできて、親子関係、そして恋模様も、次第に動いてきた。おもしろくなってきた。