内田樹『サル化する世界』

雨。
 
NML で音楽を聴く。■イザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第五番 op.27-5 で、ヴァイオリンはヒラリー・ハーンNMLCD)。■ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第三十一番 op.110 で、ピアノはヴァレリー・アファナシエフNMLCD)。たいへんにすばらしかった。さすがはアファナシエフ。■ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第一番 op.78 で、ヴァイオリンはクリスチャン・フェラス、ピアノはピエール・バルビゼ(NML)。ブラームスは古くさくてダサいのに、何でわたしはこんなに好きなのだろうな。田舎者だからかな。聴いていてホロリとさせられた。バルビゼは青柳いづみこさんの師匠で、フェラスはカラヤンとの共演でよく知られたヴァイリニスト。ふたりのデュオはシブい絶品で、わたしは CD BOX でもよく聴いた。1968年録音。

 
昼寝。雨は降ったり止んだり。
 
雨。図書館。ペ・スアの『遠きにありて、ウルは遅れるだろう』は、よく知らないがいまをときめく斎藤真理子さんの翻訳なので借りた。佐伯一麦小川洋子の『川端康成の話をしようじゃないか』は誰かのブログで見かけたもの。川端康成はあんまり読んだことがない。あとは谷川俊太郎の詩集(2023)、ピアニストのアファナシエフ蓮實重彦の映画本、内田樹など。
 
和菓子「餅信」に寄って白桃大福Premium と栗どらを買う。
帰宅して白桃大福Premium を食う。めっちゃうまかった。
 
内田樹『サル化する世界』を読む。250ページくらい読んだ。
 
夜。
図書館から借りてきた、内田樹『サル化する世界』(2020)読了。内田樹は日本の「知識人」の中で、アカデミズムにもっともバカにされているそれのひとりではないか。まあ、思いつき(に過ぎないもの)を見境いなく垂れ流す人なので、バカにされるのはわかるのだが。しかし、「成熟」なんてナイーブなことを力説したりとか、そういうところは嫌いでない。愛国心ナショナリズム)が強すぎるけれどね。僕にも愛国心パトリオティズム愛郷心)は確かにあるが、発露の仕方が内田樹とはまったくちがうように思う。わたしには、内田樹が右翼のようにも見える。内田はどう思われているか知らないが、よくも悪くも基本的にロジックの人だ。へんに理屈っぽすぎて、わたしには時に屁理屈に聞こえる。
 
早寝。