マリアンナ・シリニャンのショパンを聴く

日曜日。雨。
 
NML で音楽を聴く。■ショパンのバラード第一番 op.23、スケルツォ第一番 op.20 で、ピアノはマリアンナ・シリニャン(NML)。最初は箸にも棒にもかからないピアニストかと思ったのだが、何か聴かせるものがあった。ちょっとカッコいいと思わせるところもある。それにしても、ショパンのバラード&スケルツォ全曲のアルバムを出すとは、もの怖じしないというか。なお、名前の日本語表記は、NMLの「マリアナ」ではなく、「マリアンナ」がふつうであるようだ。

 
昼。
ショパンのバラード第二番 op.38、第三番 op.47、第四番 op.52、スケルツォ第二番 op.31、第三番 op.39、第四番 op.54 で、ピアノはマリアンナ・シリニャン(NML)。アルバム全曲を聴き終えた。いやー、聴きごたえがあった。このピアニストの射程の大きさには驚かされる。わたしのもっている回路を超えるところもあった。このピアニストはモダニズムも身に付けているので、ちょっと聴くには大したことがないようにも聴こえてしまうが、たんにそれには収まらない。自分の耳に自信をもっている人は、ちょっと聴いてみて欲しい、きっとおもしろいと思う。どの曲の演奏もおもしろかったが、敢て選ぶならバラード&スケルツォ第四番なんか、どうだろう。御存知のとおり、効果を上げるにはむずかしい曲だが、わたしにはよかった。マリアンナ・シリニャンは1978年、アルメニア生まれのピアニスト。英語版ウィキペディアでは高く評価されているが、日本ではあまり知られていないのではないか。
 
「ひぐち」へでも行って本を読んでこようかと思っていたら、雨が激しくなる。
 
老母に回してもらった、町田康『口訳 古事記』を読み始める。はは、おもろ。カムヤマトイワレビコ神武天皇)の登場するところまで、読む。しかし、おもしろいしすらすら頭に入ってくるのはいいが、ほとんどギャグマンガのノリで、これで『古事記』を読んだことになるのかな。まあ、忘れていた部分を思い出させてくれるのはありがたい。
 
 
夜。
ロクでなし魔術講師と禁忌教典』(2017)第12話(最終話)まで観る。前も書いたけれど、こういう下らないB級アニメ(オリジナリティ全然なし笑)、好きだな。2期は決してないだろうけれど、残念なくらい。主人公と生徒の白猫ちゃん、いいコンビじゃん。魔術の発動の様子も、悪くなかったし。OP も ED も何故か飛ばさずに観たよ。