曇。
昼食に焼きそばを作る。
ごろごろうとうとする。時間をムダにしているだろうか。しかし、頭カラッポで、平安な気持ちなんだから、それはいけないんだろうか。もっとも、なかなかいつもそうってわけにはいかないのだが。PC や iPad のモニタの向こうにあるサイバー空間は、高度な「知」と幼稚な感情が渦巻いていて、たいへんだなとか思う。光ファイバー回線だけで、世間と繋がっているわたし。
お八つに老父の収穫したスイカを食う。おいしかった。
NML で音楽を聴く。■バッハの無伴奏チェロ組曲第三番 BWV1009、第四番 BWV1010 で、チェロはサユウン・ソルステインスドッティル(NML、MP3 DL)。■ラフマニノフの交響詩「死の島」 op.29 で、指揮はシャルル・デュトワ、フィラデルフィア管弦楽団(NML、CD)。この曲、デュトワのおかげで初めておもしろく聴いた。
夜。
中沢さんを読む。映画『マトリックス』と仏教について。
「妄想世界は快楽原則でできているから、そこでしか幸福は追求できないという『常識』を、人間たちに植え付けている。マトリックスの見せている仮想現実=妄想世界は、富と力に支配される世界でもある。しかし妄想は、人間の脳の構造そのものに深くセットされてあるから、人間は妄想世界の外があることに、めったなことでは気がつかない。マトリックスは人間の心のあるところ、いたる場所で作動している。資本主義が盤石なのは、そのためである。」(『今日のミトロジー』 p.155)