こともなし

晴。
 
スーパー。
 
文学がなくなることはないが、かつてに比べ文学はその「重要性」を失った。我々にとって、文学に書くべき「生きる」ということが非常に単純化したからである。我々にとって、人生はお金であり、他人から与えられる称賛でありマウントごっこであり承認欲求の満足であり、サブカルが与えてくれるかも知れない(適度な)快楽である。もちろん、結婚して子供がある人なら、家族や子育てこそが生き甲斐となるだろうが、それがいまでも文学のテーマたり得るのか、わたしは知らない。唯一、我々にとって深刻なのは、孤独だ。それは、わずかに残った文学のテーマたり得るようにも思える。コミュニケーション? 我々は本当にコミュニケーションを望んでいるのか? 少なくともリア充に満足していれば、文学は要らないだろう。
 もちろん、文学には「言語芸術」としての側面がある。しかし、その方面については、現在は趣味的なものとして、好事家のなぐさみものとしてのみ可能性があるようにも思える。
 
昼から母検査。
肉屋。おいしい国産豚ロース肉が 100g で168円と、むっちゃ安かった。
 
老父の作ったスイカの初物。


熟れ具合がちょうどよくて、甘くてみずみずしく、おいしかった。
 
 
NML で音楽を聴く。■ベートーヴェンのピアノ協奏曲第三番 op.37 で、ピアノはアルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ、指揮はカルロ・マリア・ジュリーニウィーン交響楽団NML)。困惑した。悪くないところはたくさんあるのだが、現代ピアニズムの最高峰のひとつ、ミケランジェリってこんなものだっけ、という感じがしてしまった。わたしにはジュリーニ+ウィーン響(すばらしい)に負けてしまっているようにも聴こえる。というか、ジュリーニが凄いのかも知れないし、わたしの耳が大したことないのかも知れない。いずれにせよ、ちょっと肩透かし。録音は1979年らしい。

■バッハの無伴奏チェロ組曲第一番 BWV1007、第二番 BWV1008 で、チェロはサユウン・ソルステインスドッティル(NML)。
Marrow

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夜。
ロクでなし魔術講師と禁忌教典』(2017)第6話まで観る。おもしろい。こういう下らないB級アニメ、好物。主人公、やるときはやるし、生徒の白猫かわいい。