こともなし

何故かバレーボールで、すごい身体能力で躍動しまくる夢を見る。目覚めて暗い中でつらつら夢を反芻する。願望とか欲求というよりも、「自由」の夢なのだなと思う。
しばらくうとうとしていたのだが、五時くらいに風雨が強くなってきて起きる。

昨晩は中沢さんの『野生の科学』を読み直してから寝た。2012年に刊行されたもので、比較的最近の本という気がしていたが、この本はあまり読み返していない。いまだからわかるところもいろいろあって、とても勉強になった。以前は中沢さんが「トーラス」と「クラインの壺」、そして「クロスキャップ」という数学(トポロジー)の比喩で何を仰っているのかよくわかっていなかったが、基本的にわかったと思う。「トーラス」は閉じた有限世界であり、「クラインの壺」は無限に通じた世界だ。そして「クロスキャップ」は、両者の結合形である。そして、本書では現代経済学の「トーラス」構造を指摘し、「クラインの壺」を経済学に組み込むことを思考している。中沢さんがだいぶ前から取り上げているフランスの「重農主義者」(フィジオクラット)の主張が、素朴ながら「クラインの壺」型経済学のひとつの具体化なのだということだ。

そう考えると、一神教多神教が「トーラス」の構造をもっていると中沢さんが仰るのは、興味深い。キリスト教でもイスラム教でも、「神は無限」だとされているからだ。しかし我々は、トーラスの中央の空虚な穴、つまり超越性に「触れる」ことはできないのである。


NML で音楽を聴く。■ベートーヴェンのピアノ協奏曲第一番 op.15 で、ピアノはアルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ、指揮はカルロ・マリア・ジュリーニウィーン交響楽団NML)。

THE ART OF ARTURO BENEDETTI MICHELANGELI

THE ART OF ARTURO BENEDETTI MICHELANGELI

バルトークの「管弦楽のための協奏曲」で、指揮は小澤征爾サイトウ・キネン・オーケストラNMLCD)。これはすごい。わたしがまだ鍬を入れていない領域があるな。また聴かないといけない。しかし、やっぱり小澤征爾はわたしの指揮者という他ない。あんまり聴かないのだけれど、もっと聴いておかないとな。

風雨強し。時々雷鳴。
洗濯の間にぼーっと庭を見ていたら、風で紫苑が倒れそう。暑さですっかりしなびていた蕗は、多少元気が出てきたか。

昼食に厚切りハムを焼く。あとは昨晩の残り物と、インスタントみそ汁。


夕方、雨上がる。
一週間分の献立と買物の叩き台を作ったので、写真に撮って Skype 通話(音声のみ)に添付し老母と相談する。前もって考えておくと便利なのは、この何日間かで実証(?)済み。
20200907175227
 
夕食は豚肉とピーマンと玉ねぎの炒めもの、サラスパサラダ。まずまずうまくできた。

早寝。