こともなし

晴。
 
午前中、ごろごろぼーっとする。
 
昼から図書館。車を降りるとキンモクセイが香る。市民公園も少しだけ色づいてきた。
20221018145221
借りたもの。新着では山之口貘さんの全小説集(河出書房新社)があった。あとは、森まゆみさん、源一郎さんのエッセイ、川上未映子さんの対談集(これはひょっとしたら既読)。あと、初めて大城立裕さんの小説を借りてみた。
 
図書館3Fの企画展示室で、各務原の「御膳籾」に関係した展示を見る。「御膳籾」とは徳川将軍などが食べる米のことで、美濃で作っていたということ。各務原市には幕府直轄地があって、そこで御膳籾が作られていたらしい。品種はおいしいのか、「ちこ弥六」というのが指定されていて、作るのがむずかしいものだったという。残念ながら(?)わたしの村は旗本の徳山氏の所領で、「御膳籾」は作っていなかった。ついでに地図を見ると、わたしの村は石高が30石あまりしかなく、近くの村々の10分の1程度で、冗談でなく小さな貧乏村だったことがわかる。わたしの村には、昔から門のある家がなかった。庄屋というのもなかった。
 
 
いま借りてきたばかりの高橋源一郎『これは、アレだな』(2022)を、10分ほどで速読了する。エッセイ集。マンガやアニメの話なんかが、ちょこっちょこっとおもしろい。へー、源一郎さん、長男に解説されながら(アニメの)「ソードアート・オンライン」を観たんだな。僕は今度映画観に行きます(笑)。そうそう、マンガの『鬼滅の刃』は泣くよね、源一郎さんもそうだったんだ。京アニ京都アニメーション)の「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」も泣けるか、試してみて欲しいな。

 
老母から廻してもらった、ハルノ宵子さんの『猫だましい』を読む。最近読んだ本の中でいちばんおもしろいかも知れない。そうさな、癌闘病記ではあるのだが、何というか、豪傑としか言いようがないのだ。何せ、ステージIVの癌(実際はステージIIだったのだが)といわれて、それでもそのあといつもどおり生ビールをジョッキ二杯飲みにいってしまうのだから。癌といわれて、強がりでも何でもなく「めんどくせえことになったなー」つーのはすごいよね。わたしはというと病気は結構怖い、なさけない人なので、ハルノさんにはうわーと思う。こんなおもしれー闘病記、読んだことがない。ハルノさんは吉本さんの娘さんなので、お父さんやお母さんの話もちょくちょく出てきて、それも楽しい。半分くらい読んだが、続きが楽しみだ。 
早く寝る。明日から小旅行に行ってきます。