こともなし

曇。
10時間くらい寝た。

NML で音楽を聴く。■バッハのフランス組曲第一番 BWV812 で、ピアノはエフゲニー・コロリオフ(NMLCD)。美しいバッハ。

スーパー。
昼食は焼きそば。

今から10年前のベーシックインカム論に一字の訂正の要なし: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
わたしはどちらかというと BI賛成論者であるが、濱口先生の BI論は他に聞いたことがないようなものである。それは基本的に BI に反対しているが、さすがは濱口先生というべき、本質的な議論になっている。特に「BI論とネオリベラリズムとは極めて親和性が高い」というのは意表を突かれたが、読んでみるとなるほどといわざるを得ない。ただ、わたしもクズとして「お前のようなクズは働くべきでない、おとなしく BI でももらっていろ」という(ネオリベラリズム的)発想に、反論がむつかしい感じがするものまた事実だ。わたしは、濱口先生の懸念のとおり、既に自分への尊厳がなかなか持ち難いことを感じている。(自分ではなく)他者への尊厳がむつかしい時代に、やはり「捨て扶持としての」BI は必須かも知れないとは思う。その帰結はネオリベ的な、極端な格差社会になることであろう。となると、わたしは意図せざるネオリベラリズム論者だったのであろうか?

それこそ「捨て扶持」として、一箇月に1万円〜3万円程度の BI というのは、そのうち導入される可能性が高いのではないか。その程度で(いろいろな意味で)救われる人が多く存在しているのは、わたしは確実だと思う。わたしは濱口先生の指摘によって、ネオリベ的社会の到来の不可避性を考えてみずにはいられなくなった。それは経済的な格差社会であると同時に、新たな階級社会でもあるだろう。

濱口先生の議論にある「労働を通じた社会参加」というのが、先生の立場をよくあらわしている。わたしはこのような(古典的な)発想がずっと有効であることを心から望んでいると同時に、これが壊れかかっていることも強く感じる。少なくともわたしは「労働を通じた社会参加」というものを、既にあまり信じていない。これは、たぶんわたしがあまりにも特殊であろうとは思うけれども。

(注記。濱口先生のこのブログ記事は、何故かわかりませんが半日くらいして削除されました。同じ文章はここでも読めるようです。)

珈琲工房ひぐち北一色店。ジム・フジーリ『ペット・サウンズ』(村上春樹訳)を読み始める。

わたしにとってビーチ・ボーイズというと、山下達郎大瀧詠一経由という他ないな。少なくともそれ自体としてのコアなファンとはいえないが、では好きではないかといわれると、好きというしかない。ビートルズなどと比較すると、いや、比較にならないというくらいには、ビーチ・ボーイズが好きである。ビーチ・ボーイズは決して楽天的なサーファー・ミュージックではないし、本書もまたそういう本だ。だって、「ペット・サウンズ」なんだからね。

これは「Pet Sounds」の収録曲ではないけれども……胸に迫る曲だ。自分の英語力が充分でないのが残念。


第1回 標的にされる「教育」と「メディア」|地方メディアの逆襲|松本 創|webちくま(1/3)
今回もおもしろい。いや、おもしろいといっていいのか。

それよりショックだったのは、同業であるメディア関係者の反応だったと斉加は言う。橋下が彼女を面罵し続けた26分の間、周囲に数十人いた記者は他人事のように傍観し、黙々とパソコンにやり取りを打ち込んでいた。MBSの市政担当記者がわずかに一言フォローしたが、それ以外に「おかしい」と声を上げる者は一人もいなかった。

わたしは大阪・毎日放送がこういうドキュメンタリー番組を40年間も続けてきたことを知らなかった。上の「メディア関係者の反応」というものについて、どう考えてよいのかわたしにはわからないところがある。元から日本のメディアなんてそんなものだったのか、それとも何かが変わってきたのか。それを自分で判断する材料に、わたしはあまりにも乏しいことを痛感する。わたしは日本のメディアというものを、この歳になってもじつはよく知っていないのだ。いや、日本人そのものについても、何が何だかわからなくなっている。日本人というのは、以前からこの程度のものだったのか?という。何というか、この人たち(さて、そういって誰を指すのか)はあまりにも頭が単純粗雑すぎて、わたしはその心情に入っていけないのだ。彼ら彼女らは、むしろエリートだったりするのに。この記事にも東大名誉教授という人が出てくるが、そのおつむの粗雑さにはびっくりさせられる。たぶん、この人はお勉強はとてつもなくよくできたのであろうになあ。ま、昔わたしのまわりにも、こういう人たちはたくさんいた。彼ら彼女らは、いまたぶん世の中を動かしていく地位と仕事に就いている筈であるが。

何か気持ちが暗くなったから、夜は下らないアニメでも見ようかな。

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」第8話まで観る。
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この「君のせい」っていうオープニングテーマ、いいな。このアニメを見始めたとき何かよくわからなかったのだけれど、「君」ってのがあのブタ野郎だってわかると一気につながりました。ホントにやさしくて、「余裕ぶっこいてる」ブタ野郎だ(笑)。マシンガンで狙い撃ちしてやって下さい、麻衣ちゃん。
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