晴。霜柱立つ。
昨日 VMware 上で Zorin OS 12.4 Lite を入れてみた。
きれいな画面ですね。結構気に入ったのでふつうに PC に入れてみるかと思ったり。Zorin OS は意図的に(昔の)Windows っぽい操作性を狙っているらしいが、真似という感じはしない。そんなことをいったら Linux Mint だって Windows っぽいですしね。なお、Zorin OS は Ubuntu 系であるが、デフォルトのブラウザは Chromium。最初の設定のときにコアの数を 2 にしておけば、VMware 上でも結構使える。ネット閲覧も多少重いが、あまりストレスなく使える感じ。しかし 1コアだとたぶんちょっときびしいのではないか。それからシステムの容量を 15GB にしたのだけれど、Ubuntu 系はこれだとメモリに余裕がない。やはり 20GB くらいは欲しい。
しかしホスト PC よりも新しいカーネルが走っているというのは…(笑)。
大垣。ミスタードーナツ大垣ショップ。クリームイン・マフィン キャラメルアーモンド+ブレンドコーヒー386円。
ラーメン「天下一品」岐阜薮田店にて昼食。チャーハンセット968円。学生の頃「天下一品」(本店も近くにあった)のラーメンはおいしいと思っていたが、こんなものだったか? 全然大したことがない。むしろ低レヴェル。炒飯もひどい。店内は満員で大混雑していたが。
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図書館から借りてきて期限が迫ってきたので、片岡義男『珈琲が呼ぶ』を読み始めたが、とても読めない。理由ははっきりしている。自分が田舎者で、かつダサい田舎者だからだ。まあダサい田舎者がこの本を読んでいけないということはなかろうし、別に愛読したってかまわないのだが、とにかく読めませんでした。ごめんなさい。
- 作者: 片岡義男
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2018/01/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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四明書院という出版社(知らない出版社である)から出ている、吉田秀和さんのアンソロジーを読み始めた。吉田さんの全文業を理解すべく、処女作から最晩年の文章までよりセレクトされた、単行本で 600ページ近いぶ厚い本である。思えば、高校生の頃から、吉田さんの文章をしこたま読み続けてきたものだ。少なくとも全文業の半分、いや自分の思い込みでは八割くらいの膨大な量を読んだと思う。そして自分には、吉田さんは亡くなるまで、同時代の最重要の音楽評論家であり続けた。だからもう、好きとかきらいとかではないのである。
シューマンについての処女作(1950年発表)は、あまりにもなつかしかった。何もかも覚えていると思った。そんなこんなで、吉田さんのキャリアのごく初期の文章をまずは 100ページくらい読んだが、とにかく文章が立派である。いまの評論家(何評論家でもいいが)で文章が書ける人は寥寥たるもので、若い人ではほぼ皆無といってよいが、吉田さんは批評家というよりも、まずは文章家(この単語が Mozc では一発変換できない)というべきであろうと思った。そもそも吉田さんは、いまの人が知っているのか知らないが、小林秀雄の周辺にいた人、その最後の人で、というか中原中也の友達だったのだ。若い頃から、濃厚な文学的灝気の中にいたわけである。それをまずは痛感した。
それにしても、正直なことを書くと、読んでいてちょっとわずらわしさも感じずにはいなかったのが意外である。聴く力は無類である。文章もうまいし、正確無比である。西洋文化全体に対する深い理解。しかし、そこまで文学的に、またそこまで分析的に書かなくてもいいじゃないか、何もかもわかっていて、何もかも深く聴き取れていて、ホントにすごいですねという感覚に圧倒されて、かなわないのである。もちろん音楽に対する自分の理解力は吉田さんの 100分の1 もないかも知れないが、自分なら黙るところを、言葉が多すぎるのだ。いや、何といういいがかりであろうか。まあ僻み根性なのかも知れないが、ちょっと疲れる。そう、吉田さんは啓蒙のつもりも多々あるのだろうが、お説ごもっともでもうお腹いっぱいという感じが、不遜ながら否めない。
とか書いたが、まだ読み始めたばかりだ。最後まで読むつもりである。とにかく、吉田さんを客観的に読むなど、自分には不可能である。
本書にこんな文章があった。「あのくそ真面目で感傷的な十九世紀――ベートーヴェンからヴァーグナーにいたるまで――」(p.118)。これだ、俺はまさにこれなんだと思わされた。クソマジメで感傷的――ごもっともという他ない。
自分はモノローグの人だ。よく、他者がいないっていわれるやつ。
NML で音楽を聴く。■スカルラッティのソナタ K.534、K.551、K.430、K.215、K.109 で、ピアノはクリスチャン・イーレ・ハドラン(NML、CD)。このピアニストのスカルラッティ、悪くない。もっと聴きたいのだが。■ハイドンのピアノ・ソナタ第五十三番 Hob.XVI:34 で、ピアノはクリスチャン・イーレ・ハドラン(NML)。スカルラッティがよかったので聴いてみた。この曲はどうしてもブレンデルの録音を思い出してしまうのであるが、これはブレンデルほどではないけれども、これはこれで成立している清潔繊細な演奏だといいたい。大したことなさそうでも悪くないのですよ。
- アーティスト: Christian Ihle Hadland
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Bach: 3 Sonatas for Violin & Harpsichord
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