こともなし

曇。
変な夢を見た。玄侑さんの頭に毛がある夢。???

モーツァルトのピアノ・ソナタ第四番 K.282 で、ピアノはレオン・フライシャー。僕はモーツァルトのピアノ・ソナタの演奏はあまり作為のないものが好みである。内田光子のなど、これ以上ないくらい立派な演奏ではあるが、意識的すぎて息苦しい。このフライシャーの演奏にはかなり満足した。自分がピアノが弾けたら、こういう風に弾きたい気がする。ちなみにリヒテル晩年のライブ録音なども、素っ気ないくらいで好みだ。

メンデルスゾーン交響曲第五番 op.107 で、指揮はロリン・マゼール。緻密な演奏。

シューマンのリーダークライス op.24 で、歌手はディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ、ピアノはヘルタ・クルスト。

江藤淳は「フォニイ」と言ったが、現代においてそんなことを言っていたら生きていかれない。基本的に「フォニイ」しかないのだから。僕もそうだし、たぶんあなたもそうだ。フォニイの中で、江藤淳は自殺してしまったのだな。形骸化した自分には耐えられないと。「フォニイ」などとは、困ったことを言ってくれるよ。
最近、とあるえらい JK が我々のために考えて下すった KKNO という蔑称がひどく気に入っている。まさしくこれだ、自分は KKNO なのにちがいない…そんな思いに感動させられる。そしてこの憐れみの視線。これは菩薩だ。菩薩ではあるまいか。宇宙での最下層民である KKNO。めくるめくマゾヒスティックな恍惚だ。

夕方、図書館。酒屋。カルコス。
早寝。