磯崎憲一郎『終の住処』

晴。
本当によく寝る。しかし、夢の内容が貧しい感じ。PC を弄ってばかりいるせいなのか、そう夢が教えてくれているのか。まあ、PC の夢を見ているのではなくて、過去の不毛な夢を反復しているのですが。この歳になってもまだ20代の時の不安を処理しきれていないのかな。
今日は仕事だし、またそれで一日お終いかな。

おっさんが若いひとたちを見ていると、僕らがかつて友達と一緒にいた時間を、彼ら彼女らはスマホや PC と過ごしているような気がしてしようがない。自分の高校生の頃とか、友達たちと下らないどうでもいい話を、延々と何時間でもしていて飽きなかったものだが。まあ、スマホもゲーム機もなかったですしね。いまの高校生とか、その分が SNS に当てられているような。これが時代の進歩なのだろうかと思う。ま、いまでもそういう高校生ばかりではないでしょうけれども。
でも、若いひとが時間を贅沢に使うのは同じで、それは豪奢な感じがしてうらやましくないこともない。彼ら彼女らにはまだ時間が無限にあるのだ。おっさんには、すでにそういう感覚はない。もしまだ時間が無限にあったら、却ってうんざりするようなところもある気がする。


昨日インストールした Kubuntu 16.10 を弄っていたのだが、確かにものすごく凝っていて高級感を漂わせている。デザインもすごくきれい。Ubuntu 系ではいちばん高級感があるのではないか。でも、Linux って簡素な魅力もあるのだよね。ちょっと凝り過ぎという感じもする。結局、普通の人の使いやすさでは Linux Mint がいちばんなのではないか。これは Linux 初心者でも操作しやすいし、デザインも悪くない。
それから、Kubuntu は他の Ubuntu 系の常識(?)が通用しないことが多い。そのあたりはわかりにくくて、ちょっとイラッとくる。カスタマイズがしにくい感じ。それから 16.10 はまだリリースされて間がないせいか、色いろ不安定だ(LTS ではないとはいえ、これだけ不安定なディストリビューションを使ったのは初めて)。これはアップデートで改善してくれないと困る。

磯崎憲一郎『終の住処』読了。表題作他一篇。おもしろくもつまらなくもない。どうでもいい小説。文庫解説は蓮實重彦で、これははっきりとくだらない。まあくだらなくてもよいのだが。

終の住処 (新潮文庫)

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