松浦寿輝『波打ち際に生きる』

晴。
昨晩 Linux にはゲームが少ないと書いたが、はて本当のところはどうだろうと調べてみた。まあ基本的にはそうですね。でも、探せば山のようにあることも確か。で、ゲームというよりは超有名フライト・シミュレータである「FlightGear」っていうソフトがあって、これは Linux 用だけではないのだが、Linux でも公式にダウンロードできる。Linux だからもちろん無料なのだが、1GB もあって何だろうと思っていたら、あまりにもすごい。それこそ数万円してもまったくおかしくないソフトですね。で、飛行機の選択から、世界中の地形データも DL できて、飛行場は何と各務原航空自衛隊岐阜基地も選択できるではないか。で、操縦がやさしいというセスナ機で離陸してみたのだが、自分にはム、ムズい…。周囲の地形は各務原なのだが、眺めを愉しむどころではないですね。でも、ゲームにはあまり興味がないのだけれども、これはなかなかいい。ちょっと上手く飛べるようになりたいです。とかやっていたら、明け方になっていた…。
 なお、このソフトはさすがにマシンパワーをある程度要求します。OpenGL が要るし、メモリも多少必要な筈。最新の Ubuntu 系なら簡単に DL できるので、マシンに余裕のある方は是非どうぞ。超有名ソフトなので、日本語の情報もネット上にたくさんあります。
 なお、下は離陸前のスクリーンショットですが、初心者なのでわざと機外モードにして、しかも(セスナ機には本来ない)ヘッドアップディスプレイを表示させています。コクピット内など様々な視点を採ることが可能です。計器類も飛行機ごとにちがうようです。ちゃんとキーを回してエンジンの始動から始めるのですよ。


音楽を聴く。■バッハ:フランス組曲第一番 BWV812(シフ・アンドラーシュ)。シフはかなり当たりはずれがあるピアニストという印象だが、これは「当たり」っぽい。バッハを得意にしているピアニストはさほど多くないので貴重。

バッハ:フランス組曲(全曲)

バッハ:フランス組曲(全曲)


「プロジェクト・オイラー」遊びの続きです(参照)。
仕事がない人は仕事が欲しいと思うし、仕事がある人は余暇が欲しいと思うかも知れない。ちょうどいい具合にはなかなかならないのがむずかしい。仕事がなくて死ぬ人もいるし、仕事に疲れ果てて死ぬ人もいる。恋愛がしたい人はたくさんいるし、恋愛が冷めてうんざりしている人もたくさんいる。いずれにせよ、我々は皆凡人だ。欲望というものはなくならない。
「FlightGear」がジョイスティックが使えるということなので調べてみたら、安いのがあったので購入。673円なり。これでなら何とか飛べる。岐阜基地から金華山を一周して帰ってくることができたが、着陸がむずかしすぎる! 要研究。図書館から借りてきた、松浦寿輝『波打ち際に生きる』読了。頭がよくてオシャレでよろしいが、それにしてもあまりに汚れがなさすぎるのではないか。というようなことを蓮實重彦も言っていたようだが、そこでは一致する。何だか結局空疎なような。もちろん気の利いたようなところはまあおもしろいことはおもしろいのだが。著者は自分の著作が「知的な」読者のおしゃれアイテムとして使われていることに関しては、何の興味もないと云うだろう。松浦寿輝の本が図書館にあれば読むだろうし、文庫化されれば買うだろうが、考えてみたら何でなのだろうと思わないでもない。まあ自分にとってのエンタメ文筆家なのだろうな。それとも、「知的に」見られたいのかも知れない。
波打ち際に生きる

波打ち際に生きる