こともなし

晴。爽やかな天気。

NML で音楽を聴く。■モーツァルトのフルート四重奏曲第三番 K.285b で、フルートは工藤重典(NMLCD)。■J.C.バッハのピアノ・ソナタ変ホ長調 op.17-3 で、ピアノはアルベルト・ノーセ(NMLCD)。■ヤナーチェクの「草陰の小径にて」第一集で、ピアノはアンドラーシュ・シフNML)。

ヤナーチェク/室内楽・器楽作品集Vol.2

ヤナーチェク/室内楽・器楽作品集Vol.2

  • アーティスト: シフ(アンドラーシュ),ヤナーチェク,モントゼー音楽週間アンサンブル,塩川悠子,トゥーネマン(クラウス),ゼイファルト(パベル),パノーチャ(イィジー),セフノウトカ(ミロスラフ),ブラトコビチ(ラドバン),シュミット(エルマー)
  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 1993/11/01
  • メディア: CD
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ヤナーチェクの「コンチェルティーノ」で、演奏はアンドラーシュ・シフ他(NML)。

ハイドン交響曲第百二番 Hob.I:102 で、指揮はフランス・ブリュッヘン18世紀オーケストラNML)。すばらしい。

London Symphonies

London Symphonies

 
昼からネッツトヨタで12箇月点検。待っている間、荻原魚雷さんが編集した古山高麗雄の文庫アンソロジーを読む。別にどってことないのに、じわじわと感動して困った。この人は自分が平凡で菲才だと繰り返しいうけれど、まあそうなのかも知れないが、別にいじけていないし、ダメながらなんとかなるだろうと深刻でないし、それに一見だらしがないように見えて、下らぬ自分を向上させようと(そんなに気張っているのでもなく)自然にそうしているところがいい。うん、自分が下らない人間なのはそうなので、でもそれに甘んじないという姿勢はきっとよいものだと思うし、滅多にそういう人は見ないのである。

県図書館。休館日なので返却ポストへ返す。
米屋。肉屋。スーパー。
帰ってきたら夕方になっていた。


夜、テリー・イーグルトンを読む。

ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第二十二番 op.54 で、ピアノは野平一郎(NMLCD)。ブラボー!って感じ。この曲はベートーヴェンの中ではつまらぬソナタというのが定評であるが、ちょっとこの演奏で聴いてみたまえ。グルダベートーヴェンをちょっと思い出すな。それに、野平一郎は音が美しい。いわゆる「美音」ではないが、透明で弾力性があるというか、あまりうまく言えないのだけれど、とにかくすばらしいですよ。■シューベルトの「さすらい人」幻想曲 D760 で、フォルテピアノは川口成彦(NML)。川口は先日ポーランドで行われた、ピリオド楽器によるショパン国際コンクールで二位に入った逸材ということらしい。ここでの演奏は見事の一言。技巧を必要とするこの難曲を、ピリオド楽器で的確に演奏してみせる。自分は正直言ってフォルテピアノは苦手で、音がどんよりと濁っていてとても美しいとは思えないのだが、シューベルトが実際にこういう効果を狙っていたのかという新鮮な驚きはやはりあって、無下に退けるべきではないとは思った。ただ、これほどの実力の持ち主が現代ピアノを弾かないというのは、ちょっと残念な気がしてしまう。まあ、余計なお世話であろうが。

Schubert: Wanderer

Schubert: Wanderer

■ジャン・フランセのオーボエファゴットとピアノのための三重奏曲で、演奏はフランセ・トリオ(NMLCD)。変った編成の曲。ちょっとプーランクを思わせるところがあって、洒落ている。