『エドマンド・ウィルソン批評集2 文学』

晴。
音楽を聴く。■シューベルト即興曲集 op.142 (アラウ、参照)。■ショスタコーヴィチピアノ三重奏曲第一番 op.8 (チョン・キョンファ、チョン・ミョンファ、チョン・ミョンフン参照)。ショスタコーヴィチを聴いていると目が覚めるよう。感心することしきり。しかし、曲が短すぎるのですけれど。もっと聴いていたい。■フリードリヒ・クーラウ:ソナチネ op.55-6, op.88-1 (ヤンドー、参照)。意外と悪くなかったり。
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2015年晩秋_11
図書館から借りてきた、『エドマンド・ウィルソン批評集2 文学』読了。巨人的な批評家エドマンド・ウィルソン。文学通でない自分には退屈なところも多いのだが、つい惹き込まれて読むところもある。ただ、僕は訳者解説とはちがって、本書を読んでもあまり小説が読みたくなるということはなかった。自分には猫に小判ということかも知れない。ウィルソンは『フィンランド駅へ』が既読だが、どういう内容だったっけ。死海写本についての本はおもしろかった記憶がある。でもこの人、いわゆる「おもしろい本」は通俗だと言うのだよね。大作家でも、カフカのように人気のある作家だと気に入らないようである。どんな本でもおもしろがって読んでしまう人とは対極にある読書家だと思う。
 敢てスーザン・ソンタグと比べるなら、ソンタグの方が遙かに自分は好きだ。