梶谷懐『日本と中国、「脱近代」の誘惑』

曇。
音楽を聴く。■バッハ:ヴァイオリン・ソナタ第五番BWV1018(ラインハルト・ゲーベル、ムジカ・アンティクヮ・ケルン、参照)。何だか、バッハを聴かないと一日が始まらない気が。バッハの室内楽の清新な演奏が聴きたければ、このディスクはお勧め。こちらの MP3 DL が安くてお得なのではないか。■ラヴェル:ハバネラ形式の小品、シェエラザード、古風なメヌエットボレロ(レナード・スラットキン、参照)。スラットキン、この普通っぷりがいいではないか。結構気に入ってしまった。■ハイドン交響曲第九十五番(バーンスタインNYPO 1973)。
バーンスタインのせいか、すごく流動化した。スラットキンもあるかな。

梶谷懐『日本と中国、「脱近代」の誘惑』読了。取り敢えず読んだが、自分には本書を正確に判断する知識も能力もない。ただ、中国の専門家として考察しながら、著者はどうして、少なくとも外交・軍事的には現在日本はアメリカの半属国であるという事実を、考慮に入れないのかな。アジア的「脱近代」論はいいけれど、それを無視して日中関係が語れるものなのであろうか。たぶん、事実認識が著者と自分ではちがうのだろうな。しかし、著者は優秀な中国研究者である。興味深い考察が満載なのは云うまでもない。