デュルケーム『宗教生活の基本形態(上)』

曇。
音楽を聴く。■ショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲第十三番op.138(エマーソンSQ、参照)。■メシアン:ミのための詩(フランソワーズ・ポレ、ブーレーズ)、鳥たちの目覚め(ピエール=ローラン・エマール、ブーレーズ)。とりわけ「鳥たちの目覚め」が衝撃的な美しさだ。エマールもブーレーズも、余裕綽々で精緻きわまりない。現代曲云々は関係なく、最高度に魅力的である。鳥の鳴き声が好きで、それを元に多くの曲を作ったメシアンであるが、これはその中でも最も成功した部類に入るのではないか。恐ろしく複雑な現代曲を聴いているのか、ナチュラルな鳥の鳴き声を聴いているのか、不思議な気持ちにさせられる。「ミのための詩」もおもしろい。自分の能力不足で、フランス語が聞き取れないのだけが残念。ここでも、ブーレーズは色彩感豊かで見事。

Orchestral Works

Orchestral Works


うどん「恵那」にて昼食。天麩羅蕎麦。いつもこの店で食べているのだが、じつは僕はそんなに好きというほどでもない。父が好きなのである。人気店であるのは確かで、今日などはまだ十一時半なのに待っている客がかなりいた。あんまり飽きない味なのはえらい。
Wikipediaメシアンの項目(よく書けています)を読んでいると、今更ながらにメシアンの偉大さを思う。また弟子の顔ぶれがあまりにも凄い。先ほど聴いていても思ったが、当時の現代音楽の最先端であった複雑さをもつのに、そもそも音楽としてじつに魅力的だ。歴史的に見ても、これほど響きの美しい曲の書けた作曲家は非常に稀だろう。不思議な感じがする。

エミール・デュルケーム『宗教生活の基本形態(上)』読了。