晴。
うどん「恵那」にて昼食。恵那ころ蕎麦。大変に待たされたが、うまかったので許す。って商売はこういうものですなあ。これでうまくなかったら、二度と来るかなのだが。
音楽を聴く。■モーツァルト:交響曲第三十九番K.543(ベーム、参照)。ベームのモーツァルト、いいなあ。■ドビュッシー:前奏曲集第二巻(ツィマーマン、参照)。さすがに素晴らしい。現代的なピアニズムによる名演。■ドビュッシー:フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ、シランクス、クラリネットとピアノのための第一ソナタ、クラリネットとピアノのための小品、ヴァイオリン・ソナタ、チェロ・ソナタ(アテナ・アンサンブル)。まあまあ。フルート、ヴィオラとハープのためのソナタと、チェロ・ソナタがいいかな。この中では、チェロ・ソナタが一番好きだ。
Sonata for Flute, Viola & Harp / Cello Sonata
- アーティスト: Claude Debussy,Athena Ensemble
- 出版社/メーカー: Chandos
- 発売日: 1992/10/28
- メディア: CD
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- アーティスト: K. Penderecki
- 出版社/メーカー: Dux Recording Prod.
- 発売日: 2013/06/25
- メディア: CD
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近藤和彦『民のモラル』読了。副題「ホーガースと18世紀イギリス」。仮に一国の文化を「エリート文化」と「民衆文化」に分けた場合、本書は後者を扱っている。もちろん後者には、単純に歴史の表を扱っていては肉薄できないから、それにはある種の工夫が必要であり、著者の自慢があればそこであろう。大雑把に云えば、「民衆文化」の掘り起こしは、自分がここで書くまでもなく、国を問わず、ある時期からの西欧史学のトレンドではあった(例えばバフチン)。本書は何となく山口昌男を思い出させるようなところがあるが、山口ほど早くないにせよ、著者の本書での試みは、西欧でのトレンドにいち早く反応してみせたものでもあろう。もっとも、それは本書で見られるとおり、決して付け焼き刃のものではない。そこのところに、まあ自分が云うようなことでもないが、著者の実力を感じさせる。本書でホーガースを持ち出してきたのも、著者の意図はよくわかる。流行の図像学などに囚われていないところも、好感が持てるのだ。ただ、本のタイトルはちょっと大雑把すぎるかも知れない。
民のモラル: ホーガースと18世紀イギリス (ちくま学芸文庫)
- 作者: 近藤和彦
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2014/06/10
- メディア: 文庫
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