晴。
NML で音楽を聴く。■バッハのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ ト長調 BWV1027 で、ヴィオラ・ダ・ガンバは市瀬礼子、チェンバロは武久源造(NML)。ふつうによいなあ。もう日本人音楽家とか関係ない気もするなあ。
バッハの錬金術 Vol.1 ヴィオラ・ダ・ガンバと鍵盤楽器のためのソナタ全曲/二つのトッカータ
- アーティスト: 武久源造,市瀬礼子,ヨハン・ゼバスティアン・バッハ,武久源造(チェンバロ&フォルテピアノ),市瀬礼子(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
- 出版社/メーカー: ALM RECORDS
- 発売日: 2016/09/07
- メディア: CD
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昼からミスタードーナツ イオンモール各務原ショップ。ホット・セイボリーパイ フランクフルト+ブレンドコーヒー。赤坂憲雄を読む。
赤坂憲雄『武蔵野を読む』読了。赤坂さんの本なのでそれなりに楽しめるかなと思って買った。読後感は、うーん、まあまあというところ。おもしろくなかったことはなかったが、それほどおもしろかったというわけでもない。中身は独歩の『武蔵野』精読といってよいだろう。赤坂さんというと「東北学」という先入観であるが、生まれは東京であり、また東京に戻って来られたようだ。柳田国男から、川本三郎、柄谷行人、前田愛等までが参照される。柄谷行人の「風景の発見」「内面の発見」はいまではスタンダードになったと思われるが、本書では微妙な違和感も提出されている。しかし、「内面」か。ちょっと内面というやつは、いまの自分には面倒くさい。内面など、どうでもよいではないかという気がする。僕は思うが、日本の近代文芸批評を大成させたのは小林秀雄であるが、小林という人は常に近代的「内面」の人であったわけではない。むしろ、次第にそこから離れていった人のように思われる。敢ていうなら、エクリチュールの「物質性」の方向へどんどん進んでいった生涯ではなかったか。まあしかし、そんなのはいま適当に思い付いただけだけれど。僕は『武蔵野』を読んだことがないけれど、精読してしまうくらい、そんなにすごいものなのだろうか。本書を読んでいると、独歩の貧しさ(のように本書から受け取れるもの)に辟易しないでもないのだが、まあこれは自分ごときのいうべきことではないね。
本書でちらちら出てくる宮本常一の「武蔵野論」(?)みたいなのには、ちょっと興味がある。赤坂さんは実力者であるが、到底宮本常一には及ばない感じがする。ってのもどうでもいいですね。宮本常一の主要著作にハンディに触れられるエディションがあるとよいのだけれど、そんなものはちょっと知らない。
- 作者: 赤坂憲雄
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2018/10/20
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『禅海一瀾講話』を読み始めたが、こんなにおもしろい本はないね。自分のクソぶりをとことん思い知らされているところである。わたしはすぐに増長するのだが、いまの時代のちっぽけぶりも悪い。己のクソかき箆であることを徹底して自覚したいところである。そんなでも、遥かに遠い世界を忘れずにいたい。
谷脇康彦『サイバーセキュリティ』読了。
- 作者: 谷脇康彦
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2018/10/20
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図書館から借りてきた、石牟礼道子『魂の秘境から』読了。何も書くことはないのだけれど、何か書きたい気もする。石牟礼さんを読んでいると、我々の失ったものの大きさに呆然とする。そして、滅びということがどうしても頭に浮かんでくる。どうも、日本人というのはほとんど滅びてしまったというのが事実のようだ。いまの若い人たち、また子供たちを見ていると、恐ろしい。魂が薄くなっているかのようだ。あと、生きている人がどれくらいいるのだろうと思う。もちろん妄想であろう。
- 作者: 石牟礼道子
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2018/04/20
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