多田智満子『動物の宇宙誌』

晴。
音楽を聴く。■ドビュッシー室内楽アルバムを聴く。演奏はどれも悪いというわけではないが(いや、チェロ・ソナタは悪いか)、いまひとつ痒いところに手が届かない憾みがある。もしかしたらこちらの問題かも知れないが。選曲は魅力的。曲は弦楽四重奏曲、チェロ・ソナタ、ヴァイオリン・ソナタ、フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ、シランクス。

ドビュッシー:弦楽四重奏曲

ドビュッシー:弦楽四重奏曲

■デ・グラーフのクラリネット・アルバムを聴く(参照)。曲はウェーバー、ハラルド・ゲンツマー、シューマン、ベルク。■シューベルト:ピアノ・ソナタ第十八番D.894(アラウFS、参照)。

図書館から借りてきた、多田智満子『動物の宇宙誌』読了。たぶん再読(よく覚えていない^^;)。エッセイ集と云うには、レヴェルが高すぎるか。永遠を呼吸している書物だ。もっとこの閨秀詩人の詩も読みたいのだが、本がなかなか簡単には手に入らないのだよなあ。本書は博覧強記の上に、詩が息づいている。取り上げられた動物は、亀、鶴、いるか、馬、牛。こうした豊かな神話的想像力の世界には、憧れずにはいない。
動物の宇宙誌

動物の宇宙誌


アマゾンのマーケットプレイスで買った筈の商品と、ちがうものが送られてきたのだが、出品者がきちんと誠実な対応をしてくれたので、よかった。まあ、時にはこういうこともある。出品者さん、ありがとう。