雨のち曇。
『中井正一評論集』読了。どうでもいいことかも知れないが、この人はどういう人なのだろう。哲学者。評論家。形容するに、どうもしっくりくる言葉がない。西洋哲学に深く通じていることはわかる。そのせいか、ギリシア語やラテン語のタームが頻出し、それがことさら文章をむずかしくしていることは否めない。まあ、それはこちらの問題であろうが。委員会を論じ、スポーツを論じ、探偵小説を論じ、美学を論じる。それらに一貫した文脈がある筈だが、それを見い出すのは、自分には正直言って重荷だった。いつか再読が必要だろうな。
- 作者: 中井正一
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1995/06/16
- メディア: 文庫
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