『中井正一評論集』

雨のち曇。
中井正一評論集』読了。どうでもいいことかも知れないが、この人はどういう人なのだろう。哲学者。評論家。形容するに、どうもしっくりくる言葉がない。西洋哲学に深く通じていることはわかる。そのせいか、ギリシア語やラテン語のタームが頻出し、それがことさら文章をむずかしくしていることは否めない。まあ、それはこちらの問題であろうが。委員会を論じ、スポーツを論じ、探偵小説を論じ、美学を論じる。それらに一貫した文脈がある筈だが、それを見い出すのは、自分には正直言って重荷だった。いつか再読が必要だろうな。

中井正一評論集 (岩波文庫)

中井正一評論集 (岩波文庫)