太田博太郎『日本の建築』

晴。暑い。真夏日だ。
大垣。BOOK OFF大垣バイパス店。「ブ」は久しぶり。15冊買う。
散髪。図書館とコンビニ。税金を納めるのは、コンビニで払うのが一番便利だな。
何だかんだで半日過ぎてしまった。

太田博太郎『日本の建築』読了。著者は、日本建築史家として代表的な存在のひとりであるらしい。本書は様々な媒体に発表された文章を纏めたもので、一貫した日本建築史というわけではない。読者にある程度の専門知識を想定している文章もあり、そうしたものは自分にはちょっと退屈だったのもあるが、桂離宮日光東照宮が同時代に存在した謎についてや、信長による天守閣建築の画期的たること、江戸の火事、それに、近代における発掘技術の進展に関する文章などは、とても面白かった。記述が生き生きとしている。建物の発掘技術についてなど、面白いはずがないと思われるかも知れないが、パイオニアらの苦心惨憺によって今のレヴェルに至った話など、当時の奇特な関係者の情熱が伝わってきて、じつに読ませる。五十嵐太郎氏による解説も、氏自身が大学で本書の一部ををゼミで読まれたそうで、話が具体的で世界が広がるようなものだ。

日本の建築: 歴史と伝統 (ちくま学芸文庫)

日本の建築: 歴史と伝統 (ちくま学芸文庫)


音楽を聴く。■ブラームス:ピアノ四重奏曲第一番(ペライアアマデウスSQ)。 ペライアは素晴らしいのだが、アマデウスSQの演奏がヌルい。自分はアマデウスSQは二流の弦楽四重奏団だと思う。また、第三楽章はテンポが微妙に速すぎて、忙しない。しかし、終楽章は打って変わって入魂の演奏。曲の緊張感を充分に引き出している。それにしてもフィナーレは凄い迫力だね。